※本記事は表題のような雑誌が存在するとした場合のネタ記事です。
決して本気にしませんよう。
【アズラン温泉湯煙らない殺人事件・回答編】
さて、本事件も回答編となる。
読者の皆様に犯人はお分りいただけただろうか。
前回までの状況をまとめつつ解説していこう。
[事件概要]
11/24 午後10時18分頃、アズラン温泉男湯にて男性の死体が発見された。
殺人事件として調査を開始。
[被害者]
オーディ・スッテンジャネーヨ(31)自称王子。実際の職業はパラディン。
[遺体の状況]
後頭部に棍による打撃痕有り。
傷痕よりレベル80クラス・テンション5の通常攻撃と判明。
凶器の棒もその場にあった。
スキルや奥義の類ではなく、条件を満たせば誰でも付けられる傷の模様。
遺体は湯船に浸かったまま放置されていた。
[容疑者]
犯行当時、アリバイが無かった者は三名。
ただし転職する程の時間はなかった。
プライバシー保護の為、名は伏せる。
1.エルフ僧侶♂(レベル80)
2.ドワーフ武闘家♂(レベル60)
3.オーガスパスタ♂(レベル54)
これら三名はいずれも面識はなく、共犯の可能性はない。
[前回までの推理]
2.のドワーフ武闘家だが、レベルに対する傷痕より条件から除外出来る。
テンション20では威力が強すぎてこの傷痕にはならず、
中では裸になるためアクセサリで調整するのは不可能である。
3.のオーガスパスタはそもそも棍を装備出来ない。
かといって、1.のエルフ僧侶は単独ではテンションを上げる手段が…
そう、あった。
ティンクルバトンである。
犯人はティンクルバトンを使った後、棍に持ち替えて殴ったのだ。
これにより単独でも傷を付ける事は可能である。
従って犯人は…
エルフ僧侶、ではない。
[回答編]
さて、被害者だが腐ってもパラディンである。
そのクッソ硬いパラディンが
ただの通常攻撃で後頭部を殴打されたぐらいで死ぬわけがない。
つまり、単にこのエルフ僧侶は
気 付 か ず に 死体をぶん殴っただけに過ぎなかったのだ。
まあ、コイツはコイツで逮捕されたんだが。
殴ったし。
実際のところ、犯人はオーガスパスタである。
死因はティンクルバトンによる気絶→溺死であった。
裸でそんなもんやられたらまあ無理もあるまい。
なお、オーガスパスタは単に酒に酔ってダンスしてただけなので、
殺意はなかったことが認められ、釈放された。
これはただの殺人事件ではなく、とても悲しい事件だったのだ…。
つか、温泉で踊んなよお前ら。
マナーねえぞ。
【冒険者講座・第3回】
本日も冒険者について学んでいきましょう。
以下の質問に回答して下さい。
[質問]
太郎君はリーネにアクセサリをぐちゃぐちゃにされ、
酒場で呑んだくれていました。
そこへ嫌味ばかり言う次郎君が現れます。
案の定、二人は口論となってしまいました。
口論の末、太郎君は次郎君に殴りかかりました。
3分の格闘の末、太郎君は次郎君を倒しましたが、
通報されて捕まってしまいました。
太郎君の行動について悪かった点をひとつ述べなさい。
[回答例]
・太郎君はスキルを振ってから殴るべきだった。
・太郎君は仲間を呼んでから殴るべきだった。
・太郎君は周囲に金を払ってでも応援やバイキルトを要請すべきだった。
そうすれば通報されても短時間で切り上げ、逃げ切れたと推察可能です。
なお、悪い回答例も載せておきます。
[悪い回答例]
・太郎君は武器を装備すべきだった。
→死んでしまいます。これはいけません。
・太郎君はルーラで逃げるべきだった。
→頭をぶつけてしまいます。いけません。
・太郎君は殴らないべきだった。
→リーネにやられてちゃ無理だと思います。私も玉6つ割られて昨日ムッキー。
・何言ってんのお前?
→いやこれ道徳の授業じゃないんで。
・あんた僧侶だろ?
→いや今の私は編集者です。
と言うわけで、ここから得られる教訓としては、
・戦闘は周囲の状況を見極めて行うべき
・冷静にぶん殴るべき
ということですね。
次回も頑張っていきましょう。