今、ポーカーレイドが熱い。
フレリスの割と少なくない数がカジノに入り浸りとなっている。
冒険をやめて遊び人になったらしい。
世の中平和である。
そんな中、一人の男がカジノ二階を訪れる。
これはそんな男の活動記録である。
1.まず、席が取れない。
イストルティアと評されるカジノの現実、再び。
前はビンゴだったが今はカジノ二階ポーカールームに成り代わった。
玄人どもはスキルすら習得して対抗している。
【スキル:イストラー】
イスサーチ:マップ上の人数を瞬時に把握し、空きに群がるスキル。
イストレード:イスの権利を主張し売りつけるスキル。
イスブリンガー:
イスが空いた瞬間、ボタン連打回数に伴いイス確保率を向上させるスキル。
イスタイガー:イスの背後に立って張り付き、精神的に攻めるスキル。
本人は気づかないので周りから見たらキモイ。
というのはもちろん嘘である。
…半分ぐらい。
しかし、30分ぐらい格闘して私も席を確保した。さあ、開幕だ。
2.箱が出ない。
MAXBETしつつダブルアップしなければ
箱が出ないことは広まりつつあるものの、出ない時は出ない。
ポーカーレイドは箱が命。出なければ話にならない。
…これではやってないと疑われるではないかッ!
サボりが信条の私も此の時ばかりは珍しく働いている。
いやカジノで働くてなんだよ。意味わかんねーし。
これ見よがしに「あー箱でねー、でねー」と言っても良いが、
「うるさい、一瞬の油断が命取り」
「貴様にそんな玩具は必要ない」
「箱はありまぁす!」
などと言われるのが怖くなったのでやめる。
3.ようやくレイド発生
私の箱からレイド発生。しかもゴルスラ。
討伐はならなかったものの、その過程でかなり稼ぐことに成功。
これで私の地位も、
謎の役立たず→倒せもしない無謀者
にランクアップ間違いない。
4.挑戦者あらわる
レイドもそこそこ発生し始め、にわかに活気が出てきたところで、
引退者と入れ替わりに新たなる挑戦者が現れた。
「この島に新しく入りました⚪︎⚪︎です。よろしくお願いします。」
貴殿は新入社員が何かか。
大体島と島が近すぎて向こうのポーカー島であるかも知れないのn
「××さん、△△さん、シーンさん、…さんの島です。」
名前を読み上げただと!?
ご開帳されてしまった…。
ど、どういう意図だ?
本命:反応を見てサボり人数を把握するための牽制行為である。
対抗:負けたらこ奴らが戦犯である事を示し、
いやでも連携させるための作戦である。
大穴:単なる挨拶である。
…このやり方…こいつ慣れているッ!
間違いない!これは本め
その後。
猜疑心ばかりを募らせたカジノの人々は、
とうとう代表者…ポーカーレイド管理者を立てるにまで至った。
彼らは絆の結束を鎖によって固めたのである。
コインの獲得数よりも消費数の多い者が尊ばれ、
もはや何のためにポーカーレイドをしているのか、
わかるものは誰も居なくなってしまった。
日増しにつまらないミスで二階・三階から
管理者に叩き落される人々が増加していき、
次は自分なのではないか…と人々は思いを募らせる。
もはやここでは誰も信用出来なくなってしまった。
あるものはフレチャで独立勢力を立てようとしたが、
完全にルームで管理された彼らにそのような真似が通用するはずもなかった。
ここは地獄と化したラッカラン。
まさしく落下への一途を辿っていた…。
大穴でいいです( ´ ▽ ` )
5.ダレてきた
どれだけ時間の経過がわからなくなってきた。
退屈で仕方ないのでその辺の人と白チャで合わせてみた。
「なんかあっち凄く出てない?」
『勢い良いよねえ』
「偶然だよ!(・ω・)」
『偶然だとさ』
「偶然ならしかたない」
あ、黒箱きた。
『黒船来航しました』
「ペリーか!」
「小錦か!」
小錦ってなんだ。
お、ダブルアップきた。
『開国します』
「ペリーきた!」
『鎖国しました』
「鎖国早いな!」
「開国します」
開国微妙に流行り出した。
「鎖国しました…orz」
『今度一緒に浦賀行こうぜ…』
「鉄砲伝来しようぜ…」
今更鉄砲かよ。
「赤箱20分ほど温めてるんですが…」
「なかなか孵化しないな!」
『ひでよしさんそろそろ懐から出してくださいよ』
20分て。どんだけ。
6.終了。
なんだかんだでまったり稼げました。
真面目にやるって素晴らしいね!
…ウルサカッタカナー。
白チャは賛否両論あるもんねー。
ノリがいいとまたやるかもしれない。