とりあえずの戦闘開始。
開幕でドレアムがギガデインの詠唱を開始。
はあ?ギガデイン?
今時ペンギンやウサギですら使える程格が落ちた呪文を今更?
まあ…食らった奴は即座にベホマラーしてやればいいだろ…。
と、思いながらも何故か心の片隅に引っかかるものがあった。
あれは食らってはいけないような、そんな気もしたのだ。
「…は?」
気がついたら2名が床を舐めていた。
ああ、そういうことか…。
「今のは覚醒ジゴデインではない、ギガデインだ」
と、そう物語るダメージだった。
こいつは尻に補助バッテリーでもつけてんのだろうか。
この出だし、災厄に初撃食らった時と同じだ。
そうだった。紛れもなく、こいつも災厄級のボスなのだ。
しかもこちらのパワーアップを想定した上での強さ。
どうもあの頃の感覚を忘れていたらしい。
今じゃ遠足感覚だからな…あいつも。
しかしその程度ならバラけて聖女なりマホステなりして防ぐだけのこと!
まだ戦いは始まったばかりだ。
戦闘開始して暫く経過。
突如「おぞましいおたけび」の表示。
ヤバイ予感がして下がる。
少しすると周囲にいた全員が吹き飛ばされ混乱と封印状態に。
「今の何だ!?」
「おたけび食らった!
あれ混乱と呪いと(スキル&呪文)封印の割合ダメージ!」
「しかも後ろにいても食らう!」
なんだと…なにそのインチキ!
混乱はツッコミ以外回復出来ず、
呪いは接近が必要で時間がかかる。
スキル封印は回復手段がない。
そして尻にバッテリーは付いていなかった。
食らえば放置してブチ殺したい状態異常の上位陣だ。
殺して生き返したほうがむしろ速い。
ち…この状況では装備チェンジしてキラポン張るしかねーな…。
が、少し慣れてきた。
ホーリーライトをブチ込めるぐらいには。
「余裕あるね!」
「まあな!どうせこんなもんじゃないんだろ?こいつの全力は!」
「その通り」
まあな、なんて言っているがホーリーライトは実はただの強がりであった。
零式ガジェットが来たので打ち込んだだけに過ぎない。
自分へのハッパがけも兼ねていた。絶対こいつなんか持ってるだろ…。
ドレアムの体力が半分を切った。
「ここからが本番です」
来るかっ!?
いきなり死体が3つ増えた。
魔神の絶技とか言う前方範囲攻撃と
刺突(前方直線痛恨)を続けざまに食らったのだ。
これがコイツの本気か!とにかく蘇生に回る。
あらかた蘇生が終わったあたりで今度は地面が十字に抉られた。
グランドクロスである。
私含む周囲のメンツが軒並み壊滅した。
しかもこれ…複数回ヒット!?
マジかよ…。
蘇生を受けさらに復旧に回る。
ヤバイ。ちょっとわからなくなってきた。
だが範囲は十字(のはず)だ。こんなもん横に避ければ
吹き飛ばされた。
「なにこのインチキ範囲!十字じゃないのかよ!」
※調べたところ実際にはドレアムとタゲの垂直線上に十字である。
むやみに動くのが二次被害を生み出しているのか、良くないようだ。
このインチキくさい範囲に翻弄され、さらに戦況は悪化していった。
・ギガデインの連発→巻き込み
・グランドクロス二次被害
・爆弾岩落とし
により我々は三度敗北し、解散することとなった…。
どうやら即死・封印・混乱は耐性が前提のようだな…。
あまりしたくはないが、真災厄もそういう前提だった。
こいつらだけは別格か。
次はパーティコンセプトもハッキリさせていかねばなるまい。
この屈辱は…忘れんぞ!
勝つまで続く。・゜・(ノД`)・゜・。
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次回、逆襲編。