※一部大盗賊クエストのバレ要素がございます。
むかしむかし、『竹槍の翁』と呼ばれる、
一閃突き専門のおじいさんがいました。
ある日の事、おじいさんとおばあさんがパーティを組んで山へ行くと、
一本の竹がぼんやりと光り輝いてました。
「ばあさん、ありゃあ転生かの?Wikiには情報が載っているか」
「守備力999、HP100、9%の確率で10%ダメージ反射だそうですよおじいさん。仕留めるおつもり?」
「ばあさん、ワシはもう年だが動いていない相手を突くことぐらい問題はないわい。だがな、こういう時は…」
「わかっていますよ、おじいさん」
「よろしい、ならば行くぞ!」
おばあさんは天の聖女に語りかけた!
おじいさんは聖女の守りを受けた!
おじいさんの一閃突き!
光る竹がダメージを反射した!
聖女の守りが死のふちからおじいさんを守った!
光る竹は真っ二つに割れた!
「…運がないのう。死ぬかと思ったわい」
「実際死にかけてますよおじいさん」
「わかっとるならさっさとまんたんしてくれい…」
竹の中には、光り輝く可愛くて小さな女の子が入っていました。
「これってチートキャラかなにかかのう」
「違法ログインと言うわけでもなさそうですけどねえ」
「案外竹の中が不正者隔離部屋というオチではないかの」
「まさかまさか」
おじいさんとおばあさんは、
その女の子をチームに入れて育てる事にしました。
女の子が家にやって来た次の日から、
不思議な事におじいさんが竹を突きに行くと、
竹の中に金塊30個がつまっている事が何度もあったのです。
おかげでおじいさんは、不自然に湧いた大金について、
マネーロンダリングの必要に迫られ、大変苦労しました。
また不思議な事に、あの子供キャラだった女の子は
システムによって成長しないはずなのに、
3ヶ月程度でそれはそれは美しい娘になったのです。
その娘は引きこもり木工職人で、
インテリアにより生計を立てていたので『かぐや姫』と名付けられました。