【12階】
とうとう発動する覚醒のアリア。
このために他のスキルを全て犠牲にした!
さぁ、見せてやれベギラマの十字砲火をッ!!!
犠牲になったのは私そのものでした。
具体的に言おう。
他のスキルを全部犠牲にしたといった。
つまり明鏡(略)
となると耐久力が(┐・・┌)ゲッソリ…であるため中盤は定位置が床である。
踊りスキル使いの踊り子は踊り子の中でも最底辺の役割なのである。
水ぅ!?そんなもんここで使えるわけないじゃあなぁい!
つまりもうあれだ。ブラックみたいなレベルで踊らされているのだ。
だがそれでも倍化したベギラマは強力だし、あっという間に敵は倒せる。
あとは私が自重を覚えて後ろに下がればいいのだが、
それに慣れるまではこの塔では今しばらく時間が必要だったのだ…。
そしてちょっと泣けてきたので
『犠牲になったのだ…』
と軽く言ってみたら倒れるたびに
「犠牲になったのだ…」
「犠牲に(略」
等と言われるようになってしまった。
てめえらマジガッデム。
まあ、それはいい。
火力がなかったのでエルフを火にくべて火力にしたのだ。
その犠牲の甲斐はあったのであり作戦通りである。間違いない。
そしてボスを倒して赤魔法陣
(アクセサリを出す強敵の魔法陣。基本再戦不可能)を解放したところ…
デタアアアアアアアアアア!
メラリザード×5!
最悪の赤魔法陣!!!
これがどんだけ脅威かを説明しよう。
この出現パターンは
メラリザード×5
リザードマン×4
ドラゴンキッズ×3
スカルゴン×2
アックスドラゴン
が連続で出現するパターンである。
11階で苦戦したドラゴンキッズが3という時点でもはや絶望であるが、
それよりヤバイのがスカルゴン×2。
こいつらの通常攻撃は瀕死レベルであり
かつ、こごえるふぶきは連続で食らったら死ぬ範囲攻撃である。
この時点で勝てるパーティはそう多くはないはずだ…。
しかし。
メラリザード時点で覚醒のアリアベギラマをぶちこむと
まるで( ^ー^)ノ ...___● iiiii ボーリング
のようにメラリザードとリザードマンが吹っ飛んでいった。
なにこのストライク。
ドラゴンキッズも壁しながらベギラマしたら同じく吹っ飛んでいった。
仮にも前階層で苦戦した相手とは思えない。
そしてスカルゴンにも勝てる…!
と思いきややっぱりふぶきで全滅した。
ですよねー。
…?
「あれ?負けたのになんで宝箱出るの?」
『残念賞か?』
よくわからんが参加賞でも残念賞でも貰っておけるものは貰っておこう。
出たのは魔王のネックレスでした!火力アップ!!
【13階】
もうね、犠牲ベギラマ強すぎですよ。
敵眠っちまったらもうこれ哀れってぐらいです。
スリープ入れて覚醒アリアしてベギラマでほとんどぶっとぶわけですよ。
ちょっとだけ私も自重覚えて犠牲犠牲言われなくなって…
2回ぐらいですんだな。確か。
ともかく装備もそれなりに補強されてきた我々であった。
あとまたスカルゴン魔法陣が出て参加賞をもらいました。
ビーナスの涙でした。なんなの。
続く。