シーンの冒険日誌

夏休みである。
夏季休暇である。

休みを得るということはつまりその間は働かないのであって
生活は困窮するような気がするのである。

だから今回は盗賊で行くことにした。
生活が大変だからだ。話のわかる奴だ。


嘘に決まっているのである。
夏休み始まりの解放感から、ちょっと魔塔に行きたくなっただけである。
そしたらなんか…アレだ。

「いつになったら無理ゲーさせてくれるんですか」

みたいな死亡フラグを立てたフレがいたので、

『スティール４かマジックナイト４、どちらがいい？』

と釣ったら食いついてきたので盗賊４でいくことになったのである。
魔戦４も相当な無理ゲーのはずだが、
後半火力不足で生活を切り詰める盗賊の方が
極めて無理になりやすいとふんだのだ。

武や踊より難しいんじゃあないか？
個人的にはそう予測していた。


【１～４階】

生活が困窮するから盗賊で…と言ったな？
あれは嘘だ。
盗賊は盗みが使えないのだ。
つまりただの賊である。
討ち入りである。殿中である。

むしろこのテンションなら暴走族とかでも良い気がするのだが、
賊の字が違うのと塔内は乗り物禁止であるので無理だろう。
残念だがリアルお金で買った自動噴霧空中浮遊装置は使えない。

さて、盗４で苦戦するかと思いきや割とそうでもない展開である。
ツメ２短剣２だったのだがこの時点ではまだツメが使える。
ウィングブロウでほいほい倒せる。
というか…マトモな武器がツメしか手に入らなかった。

見てみるとなんか攻撃力が一番下である。
あんまりマトモじゃないんだから仕方ない。
多分皆はこうげき＋１０とかそういうアレを付けているんだろう。
強いていうならおもさとHP以外に取り柄がない。そんな感じだ。
今回の壁枠も他の二人がもってってるし…またしても床枠ですか。そうですか。
床掃除はもう嫌なんですけど。

とりあえずカッとなったので金銀はふつうにぶっとばしておいた。


【６～９階】

ここからはツメが苦労しそうだぞ…。
クローしそうだぞと言った奴はモリナラへ帰れ。

と思ったが割とそうでもなかった。
途中でこうげき＋１０の指輪が手に入ったからか
まだウィングブロウでゴリ押しできる。
短剣も一応手に入ったし、やばくなったら調整だな。

というか短剣組強すぎるんですけど。
どうみてもツメよりダメージ出してる。
毒相変わらずヤバイしヒュプノスハントさんかっけー。
ちょっとうらやましかった。

と、あんまり苦戦していない風だが、ホイミが強いのだ。
なんでホイミ？と言われるかもしれないが、
全員がスキル振りなしに使えるのがでかい。
踊４や武４に比べると楽なのである。
あちらは勿体なくて全く回復アイテムが使えなかったし。
一人が怪我したら一斉に手厚い看護である。
脳筋も安心。
祈り効果のある装備があればもはや僧侶気分である。
…回魔ないからベホイミよりちょっと劣る感じだけどさ。
詠唱速度短いのもいいかな。


そのころ私は詠唱速度が３０％になって困惑していた。


アゴ＆骨も大して印象に残らない。
…一回うっかり全滅しちゃったけどさ。
やはりのアゴ隔離で勝利。
この時点でガーゴイル水は４０程度確保している。バッチリ。


【１１階】

『ここからが　ほんとうの　地獄だ…』

言っとかなきゃダメでしょ。
ここでマッススライムさんとか
アカイライさんにどんだけ床をなめさせられたかわからん。

しかしここにきて火力がない。
全く攻撃があがらん。そして装備もない。
手には詠唱速度１２％のはがねのツメ。
いや意味わからん。詠唱１２て。

ツメもって呪文もつかえる！
って見えるかもしれんが火力の劣化が著しくヤバイ私には
むよーのちょーぶつである。

というわけで。メガボンバーさんの出番である。
なあに、武器スキルは使えなくなるが、詠唱合計３０で援護と
威力の高いと思うボンバーがあればなぁ！
これで全部ぶっとばしてやるぜ！



ｺﾞﾄﾝ



…



ﾌﾟｼｭｰ



…



ﾎﾞｶﾞﾝ



…



ｺﾞﾄﾝ



…



戦闘後。やり直しの無限石を使った。
やっぱ時代は短剣である。

続く。