※この物語はたぶんフィクションです。
〜ナドラ運送エジャルナ支店〜
『本日からエジャルナ支店に配属になりましたッ!よろしくお願いします』
「ああ、あんた新人さんかい?最近多いね…前は何処にいたの?」
『綿マ運送で働いていました!』
「綿マさんか。あそこ、結構良いとこだったって聞いてるんだけどまたどうして?」
『綿市場が暴落しまして…人員整理されました』
「あー、そういや最近あったねぇ。大変だけどウチは儲かるよ。ま、その分厳しくいくけどねぇ」
『ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしますッ!』
「じゃあこれキラキラ拾うルートね」
『結構広いですね…』
「二回目は自力で走ってもらうよ。チンタラマップなんか見ながら走って貰っちゃあ困るんだ。出来るよね?」
『が、頑張ります!』
「じゃあ軽く流してみようか。マップに沿って走ってみて。」
『はい!』
「うんうん…ってお前、なんでマグマの沼避けてんの」
『え?』
「え?じゃねーよ。あれは突っ切るモンなんだよ!」
『でもドルボードは安全運転しないと事故の原因に』
「んな悠長な運転してんじゃねぇよルート変わるだろうが遅くなんだろ!マップ通り突っ切れ!」
『は、はいいいいい!…あぢいいいいいいいい!!!』
「大袈裟に暴れてんじゃねーよ軽い火傷だろうが」
『熱いものは熱いんですよ!そ、そうだ、トラマナミスト買いましょうよ!あれなら安全に…』
「バカかお前!コスト考えろや!なんのために賢者できてんだよ!さっさとまんたんして治せや!」
『マグマに足突っこんで運転なんて賢者のやることじゃあないですよ!』
「お前んとこはどーだったか知らんがな!ここの賢者は金勘定できる奴が賢者なんだよ!」
『り、理不尽だ…』
「この会社はてめぇの健康なんか気ィ使っちゃくれねーよ!きっちり自己管理しろや!」
「てお前なにマグマロン踏んでんだ!」
『え?あんなの見えないじゃないですか!』
「これだから地に足がついてねぇ会社の連中は…お前、ゼドラ洞でゼリー野郎どうしてたんだよ」
『踏んでました!』
「ゆとりが!!踏んづけたら後始末が面倒なんだよ!今度からゴーグル用意してこい!」
『え、あの会社から支給とかは』
「払え」
『あ、はい…』
「まったくもたつきやがって…お前のせいで出も悪いじゃねーか…ほら山行くぞー」
『な、なんかヤバそうな奴がいるんですけどぉ…』
「たりめーだ。大変だと言っただろ。お前、武器は」
『え?逃げるんじゃ』
「はぁ!?ここ逃げらんねーよマニュアルに書いてあるだろうが!」
『そんなの聞いてないですよ!』
「読め!!いちいち手間のかかる奴だな!!」
『じゃあどうすればいいんですか!』
「逆ギレすんな!なるべく背後を距離を空けて通過しろ!!ドルボードの加速なら逃げ切れる!どーしてもってなったら…ヤんぞ」
『は、はい』
『あ!あそこ苦戦してますよ!応援してあげないと』
「あー、ほっとけ」
『なんでですか!助け合いでしょ!!』
「お前な…こちとら商売でやってんだ。連中がくたばりゃー相場が下がりにくくなるんだ。助ける義理はねーんだよ!」
『そ、そんなぁ!』
「助け合ってねーんだ、ここは蹴落としあいのクソ職場なんだよ…チムメンでもフレでもない奴ぁ敵だ。自覚しろ。」
『納得…できません』
「いまにわかるさぁ…」
これが、私の配属初日でした。
以前とまったく違う環境に戸惑いを隠せず、ただただ困惑するだけでした…。
という殺伐とした話を考えてみましたが要するにただのキラキラ拾いです(・ω・)