※本記事はそれなりに現実感のある内容となっております。
リアルな描写は要らん!という方はご注意願います。
【討伐16日前‐夜】
仕事帰りの電車内でお出かけ超便利ツールを開く。
移動距離はそこそこ長いため、車内にいる間は退屈だ。
車内にいるうちに牧場でモンスターに肉をやったりするのは
ほぼ私の日課になっている。
その日、ポストに1つの手紙が届いているのを見つける。
スーパースターのフレからだ。
最近の日誌では敢えて実名を伏せているため、
便宜上こう書いている。
これって最も突出している特徴を書き表してることになるんだろうが、
日誌内にメガネのヤツが出て来たら「メガネ」と呼称しているようのと
同じもんじゃないだろうか。
考えてみると割と失礼だったりする?
あれだ。
プロSSさんだ。
ここでは失礼のないようにプロSSさんと呼称しよう。
ともかくそのプロSSさんからの手紙だ。
「大魔獣って倒さないんですか?
キラ―クリムゾンの続編、公開されないんですか?」
大魔獣というのはイーギュアのことか。
確かにアレはキラ―クリムゾンに続いて今話題の強敵モンスターだな。
キラ―クリムゾンの時は日誌で映画風に盛大に前振りをして、
かなりの死闘を繰り広げた。
ありゃあ、相当見栄はってたよな。
わりかし苦労して本編も映画っぽく文章書いたし。
アレを撃破できなかった時のことを考えると今でもブルっと来る。
それを何だ?続編?また同じようにやる、と?マジか。
あんときはドラマティーックに決まった感はたしかにあったよ?
でもあれ…戦闘描写無茶苦茶難しいんだよな。
きっちり決めた脚本みたいにいかないし。
そういうの編集するのが腕の見せ所ってやつなんだろうけどさ、
最後の方ヘロヘロになって書いてたせいか、
準備部分ばっか力入った描写になって、
ラストあたりが適当になった感があるんだよな。
というかラストあたりほとんど覚えてない。
書いた後にここ描写ミスってなかったっけ?
修正したほうがよくないか?
そんな事ばっか書いた後に思ったりなんかして…。
はああ…本当にやるの?
正直納得できる終わり方できるかは
プレイヤーの技術と展開次第だよなあ。
ああ、あと私の文章力か?
ダメだ、簡単に乗っていいものかどうか…。
そんな思いが頭をよぎってる間に手が
「フン…くだらん挑発に乗ってやるか…」
と手紙の返事をしていた。
この手紙は肯定と受け取られたのか、「流石」との文字が返事にはあった。
そうだ。私は基本見栄っ張りなのだ。
日誌のネタになるためなら思考を行動が凌駕することもある。
たぶん嘘だけど。
絶対これ後から思い至っただけで
そん時は何も考えてなかったんだと思う。
や、めんどくさいなあ、とかは思ってたはずだが。
【討伐16日前‐家にて】
あ、これめんどくさいわ。
めんどくさいわ。
すっげーめんどくさい奴だわ。
とりあえず3回とこの後にもう1回付け足すがとにかく
めんどくさいわ。
これだ。
ダメだ、一瞬でやる気が削げてきた。
返事しちゃったからもうダメだけど。
要するにイーギュアが3体で出てくるから、
パラがかばって魔3で眠らせて一匹ずつじわじわとなぶり殺しにしてくれる
というものらしい。
斜め読みしてそんな感じだ。
はあ、さいですか。
ネットゲームではよくある手だよな、各個撃破は。
眠らせるの維持するのがこの手の戦術のキモだ。
っていうか、パラのアテとかあんの?
私魔しかやる気ないんだけど。
やれそうなメンツっていうと
前回キラクリやったメンツしか思い浮かばないんだけど。
はぁ…とりあえず概要だけ手紙で送っておくか。
ついでにメンツも前回のでどうよ?っていっとかないとな。
あー、調査今日はこれで終わり。
必須装備とか宝珠とか?
またしずくにマカロン?
読んでたら頭痛くなってきた…。
どうせまだ日取り決まってないんだし後回し後回し!
このころの私はまだゴースネルに夢中だった。
【討伐15日前‐朝の電車内】
…。
ねむい。
寝かせてくれ…。
いーぎゅあ?
なんだっけ…。
続く。