シーンの冒険日誌

何故人はわざわざ早起きしてまで福引をするのだろうか。
どうせ当てたって朝からフレを呼んで戦える訳でもなし。
ワザワザソフトクリーム自販機にぶち込む硬貨を今当てに行かなくても…

おっと、ボケるのはここまでにしておこう。
勿論Sキラーマシンのことだ。
スロットキラーマシンという手もあったが
それはただのカジノ荒らしだろう。

まあ、つまりはジンクスなのだ。
朝のガートラントは当たるのだ。だからこそ引きに行く。
や、そんな気がするだけなんだが。
２３００枚もありゃどーせ当たるだろ…とは思っていた。


朝５時１０分。
ご同類さんが３名インしていた。
既になんかポストにSP福引券が入っている。はええよ。
軽く挨拶をしてボタン連打に入る。
引いたら十字キーをガチャガチャ回してメッセージ飛ばしだ。
黙々とそんな作業を続ける。

幾らか当たりが出る。
既にSP福引が送られる先のポストも満タンなようだ。
５人以下になったところで更に酒場で１２人雇う。
そんなこんなで時間は６時になっていた。
ぽつぽつとログインしてくるフレで１ページ欄が埋まった。
出勤まであと１時間だ。


「３００万切ったぞ」


そんな白チャが出てくる。
なにっ…３００万だと！？Σ(゜口゜;
そんなに今回高いのか…！？
い、いやアクセが何かとか、出にくさとか、
インフレ具合とかでそんな値段もありうるのか…！？

ぐ、ぐぬぬ…手元にあるコインをどうすべきなのだ…
余裕が出てきたからちょっとぐらい…

い、いやいやこれは日誌ネタ用だ。
仮に複数あったからといって、
売るというのは私のプレイスタイルに反する。
う、うん、反するんだよ…うんうん。
売っちまったらなんかそのキャラが保てないんだ、そうだ。


ここで朝常連のエル子はログインしてきた。やはりお前もか。
随分ご無沙汰だったこともあり、福引の成果について話し合う。

『ところで今回はやけに高いな、３００万だとかいう声が出てるんだが…』
「え？いや今もう３０万ぐらいだけど」

ちくしょあああああああああああああああああ！！！
だましやがったなああああああああああああああああ！！！ヽ(｀△´)/


…勝手に誤解しただけって話だが。
ともあれ、お互いに結構な枚数が出たようだった。
終わってみれば一等は８枚。これだけ持ってれば連中も満足だろう。
いつも誘うフレは揃いもそろって前情報抜きのガチバトルがお望みだ。
当然私も前情報は無しだからな。
これぐらいはもっておくべき…いや、売ろうとはしてないしな、うん。


昼休みにリマインドメールを出しておく。
きっちり身代わりコインを使うことも宣言しておく。
連中には遠慮なしの全力でやっていただく。

…が、既にかきおきではアクセサリ情報がぶちまけられており、
帰り際には提案広場にSキラーマシンの提案が出ている始末だ。
危うく内容を知る所だった。
前情報を調べるより、調べないで情報シャットアウトする方が
実は難易度が高いんじゃあないのか？

でも当日のお祭り気分を味わうためには
書置きや日誌巡りはどうしても必要になる。
シャットアウトすると味気なくなってしまうからな。
というか…気がはやってるだけともいうのか。
どのみち開始は２３時からだ、社会人は辛いって話だな。


そして２３時。４名が集まる。

「結局構成どうするの？」

そういや決めてなかったな。
だが、もう実際には決まってるようなもんだろう。


１．僧侶でしか参加する気なし
２．僧侶とバト以外切ってる
３．頂点は常にスーパースター
４．戦士のイメージしかない


ほれ決まった。
戦バトスパ僧しかないじゃん。
これでは寄せ集めのようなもんだが、
実際には結構バランスが取れている。


・壁兼デバッファーの戦士
・アタッカーのバト
・緊急回避用の壁にバフも可能になったスパスタ
・安定の僧侶


これをいつものメンツが操作するのだ。
ただの寄せ集めじゃあない。
だから負ける気はしないというものだ。


ツメ？裂鋼拳？テンプレ？なにそれ？
やりたい職業で勝つに決まってんだろ。
まあ、ライトニングソード持ち込んできてるあたりは本気度が見えたが。


３「とりあえず２枚当たった。一旦これで」
４「こちらも用意できてる」
２「…」
私『…生きろ』

３「え？なにか…？」
私『いや…４００枚引いて一回も当たらなかったんだと…』
２「やつあたりするから」


まあなんだ…
パーティ組む前に福引当たった話題をしたのが奴だったわけなんだが…
８枚当たりと言った瞬間のヤツの心境はいかほどのものだったのだろうか。
とりあえず今日は好きにさせてやることにした。
（一応持寄りだったのでヤツは自腹である）

続く。