ダークキング3と4にコテンパンにされた。
装備が整うまで…等ともっともらしい言い訳をして、
3と4は積極的にやらないと言い放った。
その装備はいつ整えるのか?
次の装備が来たらだ。
バージョンアップの日が来たらだ。
そしてバージョンアップの日は訪れた。
それは僧侶向けの防具ではない。魔法使い向けの防具だ。
しかし抑圧された物欲が私を打ちのめし、装備は変わった。
錬金石は全て失敗部位に捧げられた。
回復魔力は何処まであがるのか。試してみたくなった。
大量に積み重ねたベルト。
その中に毒ガードと回復魔力を両立しているものがあった。
物持ちがいいというのも、役に立つということらしい。
しかし8%。飾り石でギリギリだ。
だから宝珠の構成に頭を悩ませることになる。
HPは…いいや、最低限レーザーさえしのげば、どうでも。
アヌビスじゃない、イシス装備だ。
伸ばせるだけ回復魔力を伸ばしてしまえ。
コイツ相手に半端なんかしてられるものか。
バランスパスタ3を食べればどうにかなるさ。
まだ足りない。何が足りない?
宝珠か。ならば取りに行こう。
これでいいと思っていた宝珠は随分と見直しの余地があった。
今では復讐の聖なる祈りですら雑魚から取れる。妥協の必要はないんだ。
禁断の回復魔力にも手を出してしまえ。
どうせベホマラー一発分程度だ。
ハマらない宝珠は全部取りに行こう。
フル耐性用の宝珠なんて使わない時はレベル1でいい。当然2玉だ。
たまりにたまった宝珠の香水をばら撒き、
魔物使いとなってとっかえひっかえバトマスと旅芸人を酷使した。
ブラック企業もびっくりの酷使っぷりだ。葉っぱすら使っていた。
半日をかけて宝珠は大幅に見直され、
ダークキングに特化した構成が出来上がった。
それはさらに尖った僧侶になっただけともいえた。
しかし、未練がましく勝どきだけは残っている。
ふんばり魂も残しておけばいいのに見栄をはって呪文耐性だ。
だったらすばやさにすればいいものを、
はまらないからってそういうとこは妥協しやがって。
詰めの甘さは性格が出ているということかもしれない。
そして満足した。
キャラクターカスタマイズに執念を燃やすなんていつぶりだろうか。
RPGの楽しさって、こういうのがあったはずなんだよな。
なんで忘れていたんだろう。
思考停止していた。キラキラ拾って金を貯めることばっかり考えてた。
だから一発ぶっ放してしまえば、止まるところを知らなかった。
その結果がコレだ。
…しかしドレアのセンスはどうにもならなかった。
クイックは似合うと思ったんだがなあ…。
まあいいや、ゴシックで。その方が私らしいってもんさ。
全部準備は整ったぞ。
いつやるんだ?また「次回」か?今日は4なんだぜ?
いつ来るかもわからない「次回」なのか?
とりあえず、調べてみるか。
動画とか見てさ、まあ、じっくりとさ。
この僧侶の動き、基本は普段私がやってるダークキング1や2と同じなのか。
4特有の注意事項はいくつかあるが、
基本一歩引いたスタイルでタゲ下がりだ。
なるほど、これまでの経験値も無駄にはならなさそうだ。
滴も思ったほど使ってない。僧侶に関していえば尚更そう見える。
槍も使ってはいない。
2ターンを消費する判断ってのは高度なスタイルだろう。
そっか…使わなくても、いけるんだ。
やらないとダメなんだって思ってたけど。
で、曲がりなりにも3や4の敗北で空気は知ってる。
そっかそっか…そーなんだ。
なんだか、血がたぎってきた。
これなら、やれるかもしれない。
動画の中じゃ私の意識してない事もいくらかあるんだと思う。
この考えがそのまま当てはまるなんてないのかもしれない。
私の考えてることは多分甘い。
そして装備が整ったと思えばやれる気になっている。調子のいい奴だ。
見方によっては装備にばっか頼ってるって言えるかもしれない。
でも、考えられる限りの全部をつぎ込んだんだ。
これで勝てなきゃあ…私、ダメってことなんだぜ、多分。
だったらあとは実践するっきゃあないよな。
4経験なんて殆どないけど、全戦勝つつもりでやってみよう。
これはもう、負けるつもりでやるわけにはいかないよな。
続く