「祈り切れた時にベホイムの代わりに使います。以上。」
「閉会」
『待てコラ』
「何か異論がおありで?」
『いや全然真剣に考えてないだろ!』
「結論が出ておりますからな」
『なんで発足した…』
「ではこう言えばよろしいか?
祈りを切らすなど武門の恥。ベホイムの代わりにベホマなど愚の骨頂。
名前見ただけでリーネのドヤ顔拝んだ気分になる。不快だ。と。」
『もっと身も蓋もねえな!』
「ベホマ自体に文句をつけるなら
被ダメージ軽減やターン無消費などその他お得な機能をつければよろしい。
ガキの頃ベリアルの使うベホマに憧れていたんだ、
などと言うなら使えばよろしい。
僧侶にベホマが何でないんだ、
と言われていた頃からこうなることは分かっていたではないですか。」
『せめてチャージでなければ…』
「目先の事だけ見ればベホイムの天下ですな。
その内使えるようにはなるでしょうが、人側の強さがインフレしませんと。
どの道今のイメージは払拭出来ません」
『じゃあベホマズンとか』
「10件。」
『は?』
「いや、20件ですかな…。」
『何の話を?』
「旅芸人と賢者から出るブーイングの件数です。彼等と交渉しますか?
まあ、神には逆らえませんがね。
僧侶と、あとついでに神への風当たりは最悪になるでしょう。
MP150とかチャージ3分とかのクソ燃費なら問題ないでしょうが、
そうなるとズンタンクの誕生祝いをすることになりますな。
あ、劣化雫さんちーっす、かな?」
『じゃあこのままでいいと仰るので?』
「まあ、使い勝手自体は良いものではないでしょうが、
ベホマが貰えるだけ良かったとすべきでしょう。
無理に使う必要はないし、パワーダウンしたわけではない。
選択肢が増えただけです。
速度ガン積みしてしまえば祈りベホイムと然程変わりませんが、
恐らくキアリー並には早いはずですし。
緊急時にパラに差し込むには良い性能じゃあないかと。」
『そこまで遠慮する必要が…』
「ありますな」
『その根拠は?』
「この程度の、一見して使えないパワーアップで問題ないのです。
使い所は出てきますから。目立ってはなりません。
いいですか、天使、聖女、二段階の祈り、ベホマラー、
これら全てを持ち合わせた我々が水面下でどこまで叩かれてきたことか。
いえ、これが私の妄想であればそれはそれでいいんですがね。
仮に目に見えるような強化がされてしまったら、
バランス調整と称してこれらがパワーダウンする可能性だってある。
ですからこのぐらいがちょうどいいのです。」
『ではベホマの使い所というのは…』
「目くらましです。表裏両方の意味でね。」
『…で、この会議の意味は』
「ネタで立ち上げました」
『そっすか…』
完