※元ネタは「Papers, Please」というゲームより。
『次!』
「よろしくお願いします」
『アカウントとレジストレーションコード、キャラクター登録証を』
「はい」
『…入国の目的は?』
「は?」
『入国の目的をどうぞ』
「は、はあ。友人に勧められて」
『目的なく入国すると?』
「いえ、ゲームをやりにですね…」
『観光ですか?』
「はあ、まあ。」
『観光と。…くれぐれも問題を起こさぬように。』
「(なんなんだここ)」
『次!』
「はい、どうぞ」
『入国の目的は?』
「就労です」
『…この、種族:えるおじというのは?』
「エ、エルフです」
『♀キャラということでよろしいですか?』
「あ、はい」
『種族と性別は正確に書くように…別に文句は出ませんから』
「失礼しました」
『次!』
「よろ」
『…レジストレーションコードは?』
「あー、登録済みのはずだ」
『…このアカウントには登録されてません。コードは覚えてますか?』
「はいはい」
『こちらのキーボードで入力をどうぞ』
Nise-Mono-Desu
『このレジストレーションコードは無効です』
「なんだと!」
『お引取りを』
「ケチめ!」
『次!』
「はい」
『…竜族の入国は認められていません』
「いや、俺人間だけど」
『元竜族でもダメです』
「いやいやいや、知ってるんだぜ、レンダーシア辺りに一人潜入…」
『入国は認められません。ナドラガンドにお帰り下さい。』
「バージョンアップされたら見てろよ!ナドラガ神の罰が下るぞ!」
『次!』
「どうぞ」
『…ロトさん?』
「はい」
『アレフガルドは実在しません』
「なに言ってるんですか!私はロトですよ!」
『ロールプレイは中でやってくれませんか』
「話のわからんヤツだ」
『とにかく、住所は都道府県で書いて下さい。ラダトームもダメです。お引取りを。』
「はいはい…」
『次!』
「よう」
『…書類は?』
「入れてくれよ」
『書類の提示を』
「キッズタイムってのがあるんだろ?入れてくれ」
『アカウントとレジストレーションコードが必要です』
「じゃあアカウント今作るよ。入れてくれ」
『コードは?』
「3DSならいらないんだろ?俺知ってるぜ」
『利用券は?』
「キッズタイムにやらせてくれ」
『3DSにはありません。お引取りを。』
「また来るからな!」
『次!』
「…」
【警告:1年以上使用されていないアカウントで、一ヶ月以内のパスワード誤り回数が10回以上です】
『あなたは無作為検査の対象に選ばれました。ワンタイムパスワードを再入力して下さい』
「わ…わんぱ…?」
『ここ、押して、パスワード、トークン、オーケー?』
000000
000001
000002
「トークン不所持を確認。盗用の可能性あり。スペシャルタスクフォース!」
ビービービー
「!?」
出ろ!こっちへ来い!
ざんねんですがこのアカウントは凍結されました
『次!』
「ほい」
『入国の目的は?』
「観光です」
『あなたの住所に関連付けられたアカウントは既に3つあり、16キャラ目のようですが、本当に観光ですか?』
「し、職人」
『全職業を網羅されて居ますが』
「ちょっと家族のアカウントを使わせてもらいまして」
『アカウントの共用は禁止されています、スペシャルタ…』
「あーっ!待ってくれ!言うよ!相方募集用サブ垢だよ!!」
『…くれぐれも、問題は起こさぬよう。』
「はーっ…」
『次!』
「FF万歳!高難易度万歳!ライトは去れ!!」
とんぬらはパルプンテを唱えた!
ーーーアンチ・パワー派のサーバーテロが発生し、業務が中断されました。以降の入国審査は翌日になりますーーー
続きません