シーンの冒険日誌

※前記事前提ですので予めそちらをお読みください。

バージョン2が開放されて2週間が経ちました。
久方ぶりに家に戻ってくると、おじいさんが手紙を持ってやって来ます。

「おまえさんに苦情が来とるんじゃが…」

『苦情ですか？なんでしょう…』


【苦情その1】
我々は日々の食糧確保のために工夫をして狩りをしている者だが、
先日子山羊を飲み込もうとしたらガードされてしまった。
後日調査したところ、「ももたろう」なる者に
即死ガード錬金依頼をしたと言う。

なるほど戦闘不能になることを即死判定と言うのなら
飲み込むも確かにそう言えるかもしれない。

しかしながら実際死体ではなく場所が腹のなかに移っただけなのだから、
これを即死判定と言うのはあまりに理不尽ではあるまいか。

まして我々は立場的に1対多数…今回で言えば1対8など
という同盟バトルを強いられているというのに
攻撃手段を封じられては手も足も出ない。
無闇矢鱈に錬金を広めるのは控えていただけないだろうか。



『使えるもの使って何が悪いんですか？鼻で笑っちゃいますね』

「いや結構苦労かけてるように見えるんじゃが…」

『戦闘開始前に準備を怠るとかどこの縛りか素人ですか。
視点変更したらバレるような雑い変装で騙そうとか認識が甘いんじゃないですか？』

「おまえそれ言っちゃうか」

『大体ですね、ワンパンでこっちブッ殺せる実力がある癖に
数の不利を訴えるとかボスモンスターの風上にも置けませんよ。
状況的にはバランスが取れてるはずなんです。
スキルを使いこなさず脳筋で勝てるほどこの世界は甘くないんですよ…』

「と言っても子山羊にオオカミを撃退できるとは思えないんじゃが？
どうやって倒したんじゃ？」

『ズッシードかけて重さ増やして井戸に落としました』

「えぇ…」



【苦情その2】
即死ガードがないことを前以て調査してババアの家に乗り込んだら、
いきなりババアが立ち上がって岩石を投げられて潰された。タスケテ。

『寝たふりしながらベッドの上で溜めて投げるだけ。
    きんたろうさん直伝の格闘スキルマジパないですね』

「その前にどうやってそんな力を身につけたんじゃ…」

『ベッドごと迷宮に運んでメタキンたおすの見届けて貰いました』

「いや全く説明になってない」



【苦情その3】
お前か、怪しい券配ったり美容院立ててシンデレラ量産してる奴は。
毎日顔や骨格ごと変わってる奴がいたり、
12時になる度に大勢の見た目が書き換わって
迷惑してるんだがなんとかしてくれ。
あとシンデレラどいつだよ？もう分かんねえよ！


『なんでフレ登録しなかったんですかね。
即日フレ登録しないと一期一会で終了ですよホント…
あと変身の件は所詮世の中金ってことです。
バレない努力をしない奴が悪いんですよ』

「お前何して来とるんじゃ…」