「ごめ!!!風呂上りいぃぃ!!!」
―集合時間に遅刻したうっかり戦士が最初に発した一言―
10の日である。
つまり邪神デーであり、我々の定例殲滅会である。
そしていつものように遅れるオーガが一人。
しかし皆最早慣れたもので、
「なんだ、平常運転だな」といった様子である。
一人はケーキを焼きに行ってしまった。
しかも配ってやがる。女子力高すぎだろう。
ケーキというか(ダーク)タルトだが。
我々はお堅いプレイは好みではない。
集合時間に遅れるなんてのはしょっちゅうだ。
しかしながらそういうゆるいプレイこそが
長くゲームを続けるモチベーションにつながることを
理屈ではなく心で知っているのだ。
だからこそ皆笑ってネタにして
日誌でバカにする一歩手前ギリギリの取扱をしてやるのだ。
これはギリギリの扱いをすることでチャラにしてやるよ、
という暗黙の意思表示である。
決して5分前集合が染みついている私だけは
どっか根に持ってるとかそういうのではない。
さて…今回の相手だが
「闇に堕ちた英雄の幻影」である。
多少ネタバレに配慮して本名は避けよう。
ぶっちゃけるとシスコンとブラコンである。
こいつらは特に直線前方への攻撃が強力で、
聖女の守り殺しの複数デバフ付き2連続通常攻撃を持つ。
これに一定時間パワーアップする闇の衣を使うため手がつけられない。
妹はこれに加え、
周囲・着弾指定範囲・広範囲地面設置系と様々な範囲攻撃を放つ。
特に厄介なのが感電を含む闇の流星だ。
それそのものも瀕死~即死級だが、
さらに割合HP減少効果を対象者とその周囲に一定時間ばらまくため、
非常に厄介である。
兄の方はと言えば打撃・呪文ガード付きのかばう、
ショック攻撃、いてつくはどう付き範囲斬撃など
やはりいやらしい攻撃を持つ。
セオリー通りなら妹から倒すのだが、
兄のシスコンガードぶりといったら殺意を覚えるほどである。
(殺意っていうか、ぶっ殺しにきてるんだから殺意もクソもないが)
これについてレンジャー8人で倒せってのが今回のメインのルールになる。
続く。