※このお話はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません。
「よろしくお願いします」
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(なんで聖女キラポンかけた後に即死するんだよぉ!)
(※1)
ハイレベル戦闘状態の僧侶とはつまり、
スケジュール表上にリアルタイムで作業を書き込んでいくリーマンである。
そんな中余計な作業を他者から書き込まれれば憤慨もしよう。
そういう心境を表したのがこの台詞である。
曰く、仕事を3つも増やされた被害者である、と。
しかしこれは死んだ当人が悪いのではない。
戦いとは常に理不尽を押し付けてくるものなのだ。
悟りに至らない僧侶はここでわかりやすい原因を責めがちである。
悟りに至った僧侶はそのようなモノは日常であると理解し、
冷静にスケジュール調整を行えることだろう。
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(なんで範囲に巻き込まれてんの!属性弱体入ってんじゃん!聖女がはがれるだろおおおおお)
(※2)
範囲に巻き込まれること自体が悪いこととは言い切れない。
避けないでベホマラーをアテにしろというケースもあるからだ。
そして事実質問されるとケースバイケースだとかなんとか
わかった風なことを言って逃げるのだ。
人間の身勝手さを理解していれば何も思わずにベホマラーを選択することだろう。
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(なんでそこ回避できるだろおおおおお!)
(※3)
もしこの台詞を言われたら、
お前は詠唱以外に硬直がないとでも思っているのか?と言えば黙るだろう。
荒療治するなら前衛でもやらせてみれば悟ってくれるだろう。
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(仲間呼び止めろおおお推し潰されるううううう)
(※4)お前は都合よくスタン攻撃を管理できたりボスに命令できるのかと言えば(略)
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(怒りロストしてんじゃあねえよおおおおおお)
(※5)そんなもんやんわり一回言えよ。野良なら諦めりんちょ。
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(3人同時即死かよおおおちくしょああああああ!)
(※6)
死ぬときゃ死ぬと悟らない奴が悪い
(頑張れ、とか期待を込めた目で俺を見るなっ!見るんじゃねえっっ!)
(※7)
お前は回線越しに視線を感じるのか?
(捨てたい、こんなに苦しいのなら良心とか捨てたい)
(※8)
そんな奴は僧侶をやらない
(ギリギリ命つなぎとめた…あと任せた…)
(※9)
責任のドッジボール
(ウロウロしてんじゃねえええええ!葉っぱだよ!葉っぱァ!)
(※10)
10秒前にテンパってた奴のセリフです
(ザオラル終わった奴をタゲってんじゃねえええええ!)
(※11)
すまないが正直このラグは何とかして欲しい。
ザオラルは死者を自動ターゲットにするが連続発動したりすると
たまに働かない。テンパるとマジでミスる。
(あ、コマンド消えた、おわた)
(※12)
お前はよくやった。
…
…
(クソがああああああ!)
ボフッ
(※13)
適当な布団か何かにコントローラをぶつけているこの僧侶はまだマシである。
太古の昔に存在したキーボードクラッシャなる若者はキーボードを破損せしめたものだ。
今のコントローラは安いものでも4000円はするし、
下手をすると壁やフローリングなどを傷つけ二次被害を及ぼしてしまう。
悟りを得ないうちはこのように発散場所を用意しておくことが肝要である。
…
…
「うーん、うまくいかなかったね」
「次いこうか」(※14)
(※14)
悟りを得ないうちでも内々にある怒りは前段の通り速やかに破棄すべきである。
そうしておけば、悟りを得た後さらなる信頼を得ることができるだろう。
理不尽の波に飲み込まれていけば自然と悟りを得られるはずだ。
怒りや闇をも飲み込んで、それでも生きよ僧侶。
もうちょっと気楽にプレイしろよ(・∀・)