シーンの冒険日誌

【冒険者の8割以上が『防衛目的がわからない』 危ぶまれる防衛軍の存在意義】

ガタラポンコツ通信の防衛軍参加者一斉アンケート（回答者無作為選択）
の結果によると、冒険者の8割以上が
「何のために獅子門を守っているのかわからない」
と回答していることがわかった。

何故このようなことになっているのかというと、
下記事情が複雑に絡み合っているためとの見方が強い。

・有無を言わせず来た順から前線に送られ、攻めて来た敵の目的が明らかにされていない
・報酬や階級章など中二病をくすぐる要素に釣られている感が強い
・敵が聞いたこともないポッと出の大型新人
・示し合わせたかのような突入タイミングと戦力の逐次投入
・敵のマナーが非常に良い。結界を突破してもゴミひとつ残さずに去っていく。

特に一番最後の要素が強く関係していると思われる。
この最後の要素に対しM代表は


『したらグレン1鯖のダイス賭博してる連中踏みつけて去ってけば満足だっぺか？本気で遊び提供してる人に無粋な追求で返すのがおめさんらのやり方か？ああ？』


などと意味不明な回答をした以外は沈黙を守っている。



【グランゼドーラのD氏（年齢不詳）、冒険関係者から厳しい追及を受ける】

『座っているところを立ち去ったせいで世界を混乱に陥れたと言われた』

何を言っているのかちょっとわからないが、
このような追及を受けているのは、グランゼドーラ在住のD氏だ。

話によると、彼に話しかけた大勢の冒険者が奇妙な事件に巻き込まれているという。
状況によってはこの世界に大きな混乱をもたらしかねないほどとの事で、
彼の存在自体が罪とすら言われる事態になってしまっている。


何故彼に話しかけたのかーーー
その理由について事件に巻き込まれた冒険者に聞いてみたところ、

「平和に退屈しているなら話しかけてみたらいい。新しい冒険が始まるはずだ」

などとメガネをかけた何者かに促されたとのこと。
メガネの人の正体はスクルトが得意ということ以外はよくわからないという。

話を聞くかぎり冒険者達は主体性に乏しくD氏が追及される謂れはないように見える。
事実、彼を擁護する団体も現れている。しかし、その団体も


「3800円を支払ってでも世界を混乱に陥れようとしたのは冒険者達である。自分から事件のフラグを立てておいて文句を言うとは大したマッチポンプだ」


などとこれまたよくわからない主張をしているため、
事態は泥沼化の一途を辿っている。D氏の名誉回復がされるか注目される。


なお、最近のD氏のコメントだが

「アステライト掘りどっか行けバーカ」

と、何者かを挑発している様子だ。
一体何に対してイライラしているのだろうか。



【酒場で飲んでたら「お前人間やめたんだな」と言われる事例が多発】

最近奇妙な事件が頻発している。
酒場で飲んでいただけで人外判定を受けたというのだ。

人外判定を受けた人物の共通点としては、
やたら強い土方のおっさんから木の実をもぎ取って食った
ということがわかっている。


彼らはそれに満足したあとは酒場に引きこもって酒浸りの毎日を送っていたようだ。

しかしある日謎のファンファーレとともに
「とうとう人間じゃなくなってしまいましたね」
と酒場スタッフをはじめ周りの人々に言われたとのこと。

彼らは多少は力がついた実感はあるが人外判定とは失礼である、
と怒りを隠そうとはしなかった。

この事例について謎の木の実が関与している可能性は高いが、冒険者ギルドは
『ただの設定でしょ』
と謎のコメントを残し調査を打ち切った。