シーンの冒険日誌

『呪いガード』？
ああ、呪いガード、呪いガードね…それが何か？
何？今回の邪神で呪いにかかっていた私を見た？

あー…キミはアレかね？
お祓いグッズの料金をせしめるビジネスとかでここへ？
違う？ああ、そう。

「なぜ呪われていたのか」だって？

人間生きていれば呪われる事もあるんじゃないのかね？
聖人じゃああるまいし。恨みの一つぐらいそんな…。
勿論、私は呪われるほど大それたことをした覚えはないがね。

なに？呪われている時点でもうあんたは対象なんだと？
なるほど、呪われるべきでない人も呪われてしまったら
言葉の返しようもないと、そういう？

え？呪いの意味が違う？
いやいや…じゃあ言うけど状態異常如きでリアルカースですか？
まあ、いい。それじゃあちょっと話を聞いていくといい。



まず、３獄だ。
このときは仕方がなかったのだ。
相手を知らなかったのだから対策の取りようがない。

いいかね？
魔将軍アケチに攻められたのぶながが、
「光秀は即死攻撃持ってるから即死ガードつけようね」
とか言ってたと思うかね？
ないね。大体はそういうもんだろう。
そんな悠長な打ち合わせなどする暇はなかったし、
KATANAでSLASHされたらHUMANはDEATHだ。
戦いは待ってはくれないのだよ。

なに？１８０スキルに振っている暇があるなら
敵を知る時間ぐらいあったはずだと？
それは一般人のモノの見方であるな。

私は違った。
考えてもみるといい。
今回集まった重装甲のパラディン８人…。
それらが槍をもって一斉に襲いかかるのだ。
いや、ハンマーもいたけど。

これはもう勝った光景しか思い浮かばぬな。
私としてはもういてもたってもいられなくなり、
突撃した次第というわけだ。
つまり時間がなかったのだ。

は？イノシシ武者？
善は急げとか悪はさっさとぶっ殺す方がいいとかいうじゃん。
多分そのノリなんだったよ。

そして実際勝った。呪われようとも切られれば問題ない。
安定感パナイとはこのことであり、
私のイメージは間違っていなかったのだ。
文句はない。つまり問題ない。ＯＫ？

いや…実際堅陣とパラディンガード壁クッソ強いんですけど。
あとは槍でずぶずぶで天井の忍者とかもＯＫだし。
余裕っしょ。



でも２獄でも見たって？
対策取ってなかったんだろうって？
オーケーオーケーちょっと待ってほしい。
ウチは味で勝負してるんだ。ケチを付けられてはたまらないね。

いいかい？
まず前提から言っておくと対策を取っていなかったわけじゃあない。
ちゃんと呪いガードはつけていたんだ。
９０％。割と信じられる数字だろう？

１００％？
無理だね。上も下も盾もベルトも、そんな余裕はない。
ウチは味で勝負してるんだ。

僧侶で行ったんじゃないのかって？
とんでもねぇ、あたしゃ魔法戦士だよ。
正確に言うとハメられたんだけどね。
僧侶で行くのはひよっこのやることだと。
「こんな気の回し方できるアテクシ有能っしょ～？＾＾」
とかなんかＰＴメンが言ってた。うん、知ってたわボケ。

そうなるとウチは味で勝負してるんだ。
当然攻撃魔力は増すしかないので呪いガードは薄くなる。
攻撃魔力に塩を混ぜるヤツはいないだろう。
つまりはそういうことだ。

そして魔戦といえば弓だ。
家庭用コンロとは違うのだから当然だ。光が違いますよ。
お箸とお盆など使う必要ないのである。

つまり１０％を引いてしまっただけであり、
これは風邪による体調不良ということである。
進行においてはこの可能性は考慮されるべき余裕期間であり、
呪いの回復にかかるコストも同じく考慮されるべきである。
つまり私が呪われるということは必然であったとすらいえる。

あ、でも私は聖人君子ちょっと手前だから、
これはなんらかの手違いがあったともいえる。
実際には呪われてはいなかったのかもしれない。
いや、むしろあんたの見間違いではないかね？

少なくともうちの会社の３人はみていないって言ってる。
そういうことだよ。
うちは味で勝負してるんだから大丈夫。勝ったよ。


あとの１と４獄はね。
お盆があったので大丈夫。
え？お盆がいらないってさっき言ってたって？

ああ、あれは部署が違うからね。
ウチの管轄じゃないね。
ウチは味で勝負してるから色々あるんだよ。
当然、余裕の勝利だ。ケチのつけようもない。


わかったかな？
つまりなんでもいいってことだ。
勝てば文句はでない。楽しくやろうぜってことだよ。
なに？負けたらどうするかって？



そういう日誌は書いてないな。


完