『何やらここのボスが強化されたらしいが…』
ボスはいきなり襲いかかってきた!
『お、おい、セリフなしかよ!手抜きか!?』
「お問い合わせ頂きありがとうございます。こちらはカスタマーサービスセンターです。」
『な、なんだ?』
「この度セキュリティ対策を強化しました為、事前に有利な情報を与えないようメッセージ出力を制限させていただいております」
『いやなんか言うぐらいいいだろ!』
「「オレは一回刺されただけで死ぬ」と重大なヒントを告知した例もございますので」
『それどうにもなんないやつな!』
「ユーザIDとパスワードを…」
『知るかボケ!さっさとくたばれ!』
「5回入力に失敗しましたのでお客様の体をロックさせていただきます」
『ちょ』
〜全滅後〜
『ちょっとロックして仕留めるとか酷くない?』
「お客様のアカウントはすでにロックされております。管理者に連絡してロックを解除して下さい」
『二度同じ手は食うか!縛りガードだ!』
「不正な入力を検知しました。最初からやり直してください」
『ちょっとま』
〜再起動中〜
『サポートセンターに連絡してロックを解除した。IDとパスワードも手に入れてきたぞ…』
「ようこそiBossへ。さあ、はじめよう!」
『何処ぞの起動画面をパクるんじゃあない!』
「いくつかの手続きで快適な戦闘を開始できます」
『快適もクソもあるのかよ』
「あなたの耐性を入力してください」
『お前にとっての快適かよ!』
「耐性が未入力です。戦闘を開始できません。」
『わかったわかった。転び耐性のみと。』
「3つ以上の耐性を入力してください」
『これ無耐性の奴どーすんだよ…じゃあ魅了、毒、雷と…』
「入力時の耐性が申告と一致しません。再度入力して下さい」
『わかってんなら入力させんなよ!』
〜入力中〜
『ようやく戦闘開始か…案の定書いた異常攻撃使ってこねーし』
「ライブアップデートにより常に品質が担保されます」
『ただの手動アップデートじゃねーか!』
〜しばらくして〜
『こいつ毒すら異常入らないんだが…物質系か?』
「システムの脆弱性を突いた想定外の攻撃に関してはアップデートにより対応されました」
『どうみても想定内だろ!脳筋しかまともに戦えねーって意味だろうが!』
「当ボスは異常攻撃に不慣れなオペレーターをターゲットにしております」
『だからって脳筋に寄せるなよ!』
〜戦闘終了〜
『何が脆弱性に対応しただ…単なるマシン系クソ硬ボスってだけじゃねーか…で、何だこれは?アクセがバグってるんだが?』
「セキュリティ要件によりデータを暗号化し保護しております。そのまま持ち出しても使用できません。」
『暗号…?よくわからんがじゃあどうやって使うのよ』
「鍵を使ってデータを復号する必要があります復号用の鍵は一部の権限保有者しかアクセスできない領域に4分割されたデータとして保持されており分割鍵を結合の上システム外からアクセス不可能なデバイスに入力データとして与えることで鍵として使用できるようになります」
『アストルティア語で頼む』
「アクセには呪いがかかっているのでシャナクで解呪してください。シャナクの巻物は四天王が4分割して持ってるのでぶっ殺して奪って下さい。ただしシャナクはダーマ神殿の祭壇を使わないと断片のままでくっつかないからそこで唱えてね!」
『最初からそういえよ!』
完