SNSなどで精力的に活動をしていたSさん(仮名)。
しかし彼はある時期から忽然と姿を消してしまう。
一時期は死亡説まで囁かれたが、ある日突然彼は戻ってきた。
今は前ほど積極的にならずひっそりと生活しているという。
現代社会においては、
精力的に活動していた人が突然姿をくらますケースは珍しくない。
そこには誰にも語ることのない『疲れ』があったーーーという。
本誌では、Sさんへの取材を通してその疲れの正体に迫る。
ーーー一時期いなくなっていた理由は?
『昔はお前みたいな冒険者だった。膝に矢を受けてしまって…』
ーーー嘘ですよね?
『スコルパイドに膝をやられてしまって…』
ーーー嘘ですよね?
『いやいやこれはマジだって。ジャンプのしすぎで膝やられたの。マジで』
ーーーいやあんた行方不明になる前ピンピンしてただろ。
『復讐心に飲まれてそう見えただけだ。私も若かったよ』
ーーーで、負けて架空のドラえもんに泣きついてたと。三カ月ぐらい。
『ゲーム・マシンを現実逃避の夢のマシンと捉えるならば、そうだ。』
ーーーいばりながら言うなよ。で、理由はそれだけ?
『あと肉の価格がクソ高くなってブチ切れて調理がなんかうまく稼げなくなってブチ切れてブチ切れたのもある。そんでなんか色々疲れた』
ーーーもうちょっと具体的に言わないと記事にならないんですが。
『知るか。ゲームやってて疲れたらアウトなんだよ。昨日もソシャゲほぼ無課金で並列してたの消したらスッキリしたわ』
ーーーなんでそこまで気づかないんです?バカなの?
『RPGっつったらある程度根気がいる作業とかも出るだろうがよ。効率的な稼ぎプレイって名前でな。そこに楽しみを見出すやつもいるだろ。で、両方とも時間さえかければ最大レアリティキャラが手に入るタイプだったからな。ついだよつい。』
ーーー結局は時間を費やす対象が変わっただけでは?
『生活形態に合わせたと言ってくれ。通勤時間が長い時は有効に働いてたんだ。今じゃそれが面倒になったのよ』
ーーーで、話戻しますが結局は長時間プレイに疲れたのが原因?
『の、一つだ。あと野良でエンドコンテンツのメンバー引くのもガチャみたいなもんだってことよ。SRとかSSRがいなきゃ話にならんということだ。そういう繰り返しをしているうちに空虚さを覚えてだな…』
ーーーと、ノーマルレアさんが申しておりますが。
『うるせーばか。一応3赤までは行ったんだよ。そこが大きな隔たりではあるが。まあ、とにかく下準備が苦しい。遊びにならねえ。疲れる。この辛さを遊びに昇華しきれねえというのではプレイスタイルの根幹に関わるのだよ』
ーーーまとめると我々の業界でも拷問でしたと?
『我々の業界でも拷問でした。そしたら全身から謎の煙が出てきて私のこれまでのストレスがズガーンバガーンドガーンってなった。』
ーーーパトラッシュに疲労の限界を申告したと。
『A4用紙表裏にびっしりと理由を書いたよ』
ーーーで、今の生活は?
『とりあえず全職108まで上げて気が向いたら調理と討伐とキラキラだけやってる。あと月二回の邪神。』
ーーーレベリングだけ積極かよ。他は老後の生活かお前は。
『殴り合い競技とか性に合わないんで。まあ妥当かなと』
ーーージェルなんとかは?
『めんどい。金かかるしウザい』
ーーーあんた僧侶の出番欲しいって言って
『うるさい。誘惑するな。カテドラル半端にあるけど更に1000万も払いたくない』
ーーーちょっと調べてんじゃねーか。
『うっさいハゲ』
Sさんがスネてしまったので、取材はこれで終了となった。
皆様もゲームをやっていてストレスを感じたら生活を見つめ直すことも考えてみてはいかがでしょうか。
完