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聖者

シーン

[シーン]

キャラID
: YX176-339
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 僧侶
レベル
: 130

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写真コンテスト

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シーンの冒険日誌

2019-12-23 18:00:06.0 テーマ:その他

美の紋章の謎

(用途的な意味で)謎の多いグレモリーの紋章
その謎を明らかにすべく
我々DMRはバステトのアンク最大保持者の
ジョーンズ氏の元を訪れたのだった…


『よろしくお願いします』
「よろしく」(※音声は標準語に加工されています)


『我々はまず、グレモリーの紋章が何故破壊されるのか?その疑問から活動をはじめました』
「それは…キミたちが冒険者ならば言わずともわかるのでは?」


『確かに、おしゃれさ以外の利点がないグレモリーは、他の紋章と比べると劣っているように見えます』
「そうだ。一般的な見解と言えるだろう」


『しかし、それで破壊されるというのはおかしいのです』
「なぜ?破壊すれば欠片が手に入るだろう?力の劣る紋章のそれをハルファスやらブエルに回す。何もおかしくはないのでは」


『いえ、破壊の結果もたらされる利益、これはまだ分かります。大事なのは破壊の方法です』
「ほう」


『ジョーンズ氏は、破壊作業がリーネ一派に一任されているのは何故だと思いますか?』
「キミらじゃあ、破片も残さず砕いてしまうからだろう。私もブローチとアンクを扱っているからわかるのだが、あれはキミらが思っている以上に精密なアクセサリだよ」


『しかし美の結晶たるおしゃれさアクセサリを破壊する場合はどうですか。みとれの塊といっていいそれを砕くには、躊躇いだってあるし手元も狂うはずだ』
「私もバステトを破壊しているじゃないか。それに実際破片が提供されているのだから、間違いなく破壊している」


『じゃあいま目の前で破壊してくれませんか?』
「今は…道具がないんだ、すまんね」


『で、しょうね。そう言うと思いました』
「…なにが、言いたいのだ」


『裏でキーネに横流ししているのでは?』
「キミは私をバカにしているのかね?」


『破片と現物のストックがあれば充分可能なはずだ』
「いい加減にしないとインタビューを打ち切るぞ!」


『まあいいでしょう。話題を変えましょうか。それにしても紋章の件…今回は露骨なのでは?』
「露骨?」


『破壊の結果得られる破片のレートが、です。現物の1/6だ。これはどうみてもおかしい』
「素人考えのクレーマーの戯言にすぎんな」


『じゃあ残り25個の破片はどこに消えたんです?あれほど希少性の高い破片を雑に扱うはずがないでしょう?』
「それが素人考えだと!」


『Lシステム』
「…!?」


『ちょっと顔色が良くないようですね』
「な、なんだ…そのLシステムというのは」


『結構前ですが、リーネ氏がコロシアムに出没しましたよね。それもおしゃれさを全面に押し出したアクセサリ構成で』
「そうだが?それが何か…」


『メイクアップされた彼女を目の前にすると我々は動けなくなりましたね。ああ、あれこそは美の化身なり。ぶっ殺しとうございますのに美の化身ですのでぶっ殺せないと。頭の中で考えたのにスデに行動がターンエンドなのだ、と』
「意思薄弱な冒険者ならそうもなるだろうよ」


『思うに、あれは実験だったのでは?』
「…」


『戦いにおいて一番楽なのは何だか分かりますか?手出しできない相手を一方的になぶることですよ。そしてリーネ氏はそれを研究している』
「…」


『【破邪の秘法】(※)』
「!」
(※)古代の勇者王アバン=デ=ジニュアール3世が体得した秘術。呪文の効果を極大化すると言われる。その効果は地獄の炎をトラマナでかき消すほど。


『あれは、竜の伝説、童話の類だと思っていましたが現実の話でしたね。リーネ氏は破邪の秘法をLシステムに組み込んでいる。そう、たかが5とか10程度しかないパラメータでも全部位の美という美を寄せ集めて極大化すれば相手をフヌケにすらできる。彼女が力を十全に行使できているなら、あんなふざけたマネもできるのでは?そして、美を極大化するほどの上位の存在であれば美の結晶すら破壊できるのでは?』
「…!!」


『勿論これだけでは謎には届きません。冒険者はグレモリーの破壊を依頼しているだけ。リーネ一派は処理しているだけ。なんの問題もない』
「そ、そうだ」


『しかし…ここ最近やけにグレモリーが役に立たないと言う情報が出回っていませんか?まるで誰かが扇動しているかのようだ』
「…」


『完成形のグレモリーが研究最後の鍵、もしくはそれに近いものなのでは?役に立たないと言われるグレモリーから何かを抽出しているなら、この一連の流れも頷ける。そう、過去のバステトによりLシステムが成果を挙げたように』
「し、失礼する!」


ジョーンズ氏は行ってしまった。
しかし、彼の態度から事実は明らかだ。
近い未来、我々はリーネに蹂躙されてしまうのだろう…。

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