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聖者

シーン

[シーン]

キャラID
: YX176-339
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 僧侶
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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シーンの冒険日誌

2020-01-08 17:58:51.0 テーマ:その他

モンススレイヤー(中)

エルダー・ケンジャは既にパーティに入ったことを後悔し始めていた。案の定ショクアンセンタで雇われたのはハンマー持っていればいいというレベルのサンシタ・サイボーグ・バトマス二体であった。かろうじてキシン・メンポは搭載しているが、宝珠やベルトが整備されているかも怪しく、見る気にもなれない。このぶんでは自称モンススレイヤーとやらを名乗るこの男も信用ならないだろう。


「エルダー・ケンジャ=サン、ランチだ」
「ランチオネガシマス」


エルダー・ケンジャは懐から激安テンプラ・タマゴ・ソバを取り出し、ポットの合成プロテインで戻し、一気にすすった。いつにもましてマズい。星1の価値すら怪しいマズさである。しかしパッケージ裏面に記載された栄養効果はあるようで、HPMPが20ほど増強された。
モンススレイヤーは…なんとスタミナライスだ!エルダー・ケンジャはむせてソバを吐きそうになってしまう。間違いない、この男ヒヤトイをバカにしている。


「突入する」
「ヨロシクオネガシマス」


嫌な予感しかしないまま、一の災壇戦闘が始まる。

しかし!
おお、なんたることか!
現れた魔物が離れていくではないか!


「ギャヒッ!?ギラム=サン、これはいったいどういうことかッ!?」
「悪いねぇ、ちょっと今日の魔物は臆病みたいでさあ」
「そんな訳があるかッ!ワイロを渡されたな!ギラム=サン!」
「まあまあそういう日もあるよ…おとなしく荷物まとめてシュッカしな、ケンジャ=サン」


恐らくジュンパイ・クランの下級戦士の誰かの仕込みだろう。もはやチャンスすら与えず引きずり落とすということか。終わった…そう思ったその時である!

「イヤーッ!」

モンススレイヤーはハンマーを持ったまま高速回転!タツマキと化した!

「ハンマーでギガスラッシュの真似事か?そんなものの威力では!」

ナムサン!モンススレイヤーはタツマキとなって逃げ惑う雑魚モンスターを巻き込んだ!

「ヌワーッ!」

雑魚モンスターは吹っ飛ばされたまま、周りのモンスターを巻き込んで転がっていく。そこへ間髪入れずモンススレイヤーが突っ込んで行く!

「イヤーッ!」
「「「「「ヌワーッ!」」」」」

「違う!ただのギガスラッシュの真似事ではない!高速回転しながらランドインパクトを放っているのか!」

ゴウランガ!もはやバギムーチョ19号と化したモンススレイヤーは巻き込んだモンスターを絶えずノックバックし、反撃の隙を与えず更に巻き込んでいく!耐えきれずに消滅したモンスター・ソウルはキシン・メンポに吸収され、さらに唸りをあげてモンスターに襲い掛かるのだ!
もはやサイボーグバトマスとエルダー・ケンジャはその撃ち漏らしを掃除するだけでよかった。

「グヌゥ…かくなる上は、カラミティロイド=サン!」

ガッシ!!重量級モンスター・カラミティロイドがバギムーチョ19号をとらえる!!!

「ヌハハハハ!いくら強かろうが捕まえてしまえばただのヌノノフクよ!このままひねりつぶしてくれるわ!」
「カラミティロイド=サン、ニッシを詠め、イイネしてやる」
「気でも狂ったかモンススレイヤー=サン!」

おお、あれを見よ!モンススレイヤーからオーラが立ち昇っている!あれはミラクルブーストだ!

「今更回復がなんだと!」
「Wasshoi!」

モンススレイヤーは渾身の一撃を放った!

「往生際が…ヌワーッ!」

モンススレイヤーは全身から血を吹き出した!しかしそれが逆再生するように体に戻っていくではないか!

「あれはミラクルもろば切り!まさか!?」

モンススレイヤーは血飛沫を上げながら再び回転を始め、カラミティロイドに突っ込んだ!

「イヤーッ!」「ヌワーッ!」
「イヤーッ!」「ヌワーッ!」
「イヤーッ!」「ヌワーッ!」
「イヤーッ!」「ヌワーッ!」
「イヤーッ!」「ヌワーッ!」
「イヤーッ!」「ヌワーッ!」

カラミティロイドはしめやかに爆発四散!

「マタドコカデ!」

一の災壇の敵はすべて倒れた。
これで次の災壇へ行ける…と思ったその時!


「こうなったらお前らを生かして返すわけにはいかないなぁ…」

続く
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