オーレン強討伐初戦日誌(前)
(やっぱ、続けんのね…)
覚醒プスゴンで内心ヘロヘロになっていた私だったが、
大体予測はついていたので、次に行く先を考えてみる。
フレ曰く「新の方の強ボスに行きたい」とのこと。
であれば私が未経験のオーレンか。
コイツを倒せば新ボスは全部網羅したことになる。
…おっかしいなぁ。強ボスなんて縁が無いものだと思ってたのに。
繰り返すが、私は耐性装備をほとんどもってない。
ある意味意地でそうしてる側面もあるが…。
いやだってゴシック脱ぐのとかいy
あ?ドレスアップ?
そんなお金をかける余裕はウチにはありませんよ。サボりだもん。
『じゃあ準備したらグレンに集合ってことで』
「パーティ構成はこのままでいいよね?」
ってことは戦武魔戦僧のままですか。
超僧侶過労生活続行ですか。そうですか。
なに?私に精神の平穏とか与えると弱体化するとか思ってんの?
その通りだよちくしょう。
いやダメなもんはダメだけど。
本当にダメなもんはダメだからね!
二回思ったぞ!口には出さないけど!
だから改善はされない。
話の通じない奴だ。
…しっかしみんな来るの遅いな。
「シーンさん、何で西に居るの?」
『え?だってオーレンって言ったら洞窟でしょ?』
「あー…そっから説明しないとダメなのかー」
『えっ』
「確かにオーレンは洞窟にいたけど!強はそっちじゃないから!」
…えっ?
『あ、ああ、なるほど、湖の方か。
確かに洞窟だと障害物多くて有利だよな』
し、知ってたし!オーレン洞窟にいるし!知ってたし!
なんで皆当然のように東にいるんだよ!
なに?ドッキリ?私ダマされてんの?
ばかなの?知らないことを知ってみたの?学習したの?えらいの?
とりあえずえらくは無かった。
くやしいのでバンジーやっときました。
『今回のオーレンって新ボスの中では最強なんだよな』
「ああ、確かに最強、かな」
『プスゴンであの惨状だったのに大丈夫なのか?』
「死ぬんじゃない、最初は」
相変わらずホイホイ想像上で人を殺してくれるな、この人は。
「あと、ギルギッシュの他にもう一人出るから」
『え?まだいんの?』
「いるいる。グレンの配信クエストやったならわかるかもね。
ちなみに部下のがいこつじゃないよ」
『あー、なんとなくわかった。』
実はさっぱりわかってなかった。
配信クエってもう随分前に終わってたし。
どうせそのあたりの関係者だろ。友人とか。
『でー、アドバーイースは?』
「出来るだけ粘って相手の動きを覚えてね!」
いのちはひとつしかないんですよ!
げーむだからってそまつにしちゃいけないんですよ!
はー…犠牲者出さないように、頑張るしかないか。
精神論より理屈で戦いたいところだが、今はお勉強の時間だ。
後半、戦闘開始へ続く。