天魔強討伐初戦日誌(後)
『ねー、ティーチャー。最近スパルタすぎじゃなーい?なんかヒントないの?』
「じゃあ…寝ると死ぬ」
『いやここ雪山じゃないし。なんとなく分かったけど。』
「でも一番重要なヒントは先に言ったよ。マホトラが一番危険だからね。」
そういや眠りは通常の時にも使ってきたことがあったっけか。
行動不能系は厳しいな。キラポン…使えるかな。
天魔の行動パターンが前と同じなら、
翼をへし折る前は魔法主体、飛べない豚になった後は物理主体のはずだ。
コイツの真骨頂は翼がなくなった後。
痛恨の連続で各個撃破される、よくある全滅パターンはこれだ。
旋風脚の転倒も危険だが、私が近寄らなければ問題はない。予告もあるし。
転びガード?いやいや立派な大人は転んだりなんかしないんです。
ひざすりむいたってなかないよ。
さて、2匹なら片方をいかに早く倒すかが勝負の明暗をわけるはず。
翼は数分しかもたないから、コイツが両方とも豚モードになったら、
物理攻撃で各個撃破される可能性がある。
鍵は完全会心ガードだが、私と先生しかもって居ないはずだ。
まあ私が死ななければなんとでもなるけどね。
あ、もちろんこれはただの見栄だけど。
間違っても人前でそんなこといってハードルを上げたりしない。
話の分かる腰抜けだ。
んじゃ、戦闘いっちゃおうか。
初手は…まあ天使だよなー。
敵の動向わかんないときは天使安定。
下調べしときゃいい?いや今勉強中だからね。
ネットゲームでは事前の情報取得は必須なぐらいだってよく言われるけど。
死亡ペナルティが大きいゲームならそーなんだろうけど、
今は身内のみだし、初めては初めてなりにやるのもこのゲームではありだとおもう。
いやドMじゃないから。 断 じ て ドMじゃないです。
2体の敵はやっぱりターゲットはバラバラ。オーレンん時と同じか。
しかし翼も行動してると何やってるかさっぱりわからんな。
とりあえず、完全会心ガード、っと。
やば、2ターンはかけすぎたか?結構皆HP減ってる。
先に祈りの方が安定するか?でも一撃喰らうのはやだしな…。
とりあえず祈りなしでベホマラー。
次いで祈り、ベホイミ/ベホマラーは状況で選択。
あー、やっぱ回復間に合わないか。一人死亡。
準備期間長すぎるのが天使戦術の欠点なんだよなぁ。
死者が出る=僧侶技量が低い、って思われそうで怖い。
事実そうなのかもしれない、けど。
天使使わなかったら全滅したかもしんないし、そうでないかもしれない。
要らぬ不安を拭い去って、最適に動けるなら天使なんて必要ないのかも。
でもそんなことは分からない。
実際戦ってる間の僧侶にはきっとそんなのわかりっこない。
分かるやつは…きっとそいつは超僧侶なんだと思う。
私はどっちかってーと最終的な全員生存を考える方だ。
自分が絶対死なないなんて割り切れない。
臆病なぐらいが丁度いいと思っている。後衛ってそんなもんだと。
総合すればヘタクソってことになるのかもしれない。
ま、そのあたりはうだうだ考えても仕方ない。
私は私の役割を果たすだけだと思う。
さて、しみったれた僧侶論はこのぐらいにして戦闘の話に戻る。
一人死んだぐらいでの復帰はたいしたことでもない。
ザオラルぶっぱなしたらベホマラーでもばらまいときゃいい。
どっちが先かはHPみて判断。後悔はしない約束だ。
天魔一匹が豚モードにうつる。
さて、ここからが本当の地獄だ…。
あー、やっぱり天魔さん向かってきましたねー。
はいはい痛恨ね。むだむだですよー。
完全会心Gだっつーの。
2分?2分だと?
んな効果時間を意識しない私とおもうてか。
HAHAHAHA!(注:過去に何度か死んで覚えました)
さて、完全会心Gはいいとして、こいつの攻撃で怖いのはばくれつけんだ。
痛恨が乗る上に通常攻撃の倍ともなれば流石に死んでしまいます。
あー、早速使ってきたね。がー…。
スクルト×2!
ビッグシールド!
完全会心G!
この意味が貴様にわかるか!
私が完全な鉄壁の僧侶ってことなんだよ!!!
命中数1。ダメージ80。
ビッグシールドなら攻撃無効化率は20%。
完全会心Gで防げる分も考えれば全命中はかなり低くなる。
スクルトがあれば全命中でももとの防御次第で生き残ることだってある。
貴様の攻撃など怖くはガガガガガガ
命中数3。ダメージ240。
…ちょーっと、あぶなかったんじゃー、ないかなー。
しかしこのあたりから全員の動きがなれはじめる。
円周状に回って相手の動きを封じる作戦だ。
おかげさまで以降は楽させてもらった。
そして1匹が倒れた時点で決着はついた。
オーブはなし。眠いんで本日は撤収、となりました。
おっつかれさまでした!