こんにちは、11時のアストルティアニュースです。
先日、アストルティア生誕祭の一環として、各地のモンスターを討伐する
特別依頼書が告示されました。
この依頼書は、指定されたモンスターをそれぞれ2,222,222匹討伐するという過酷なもので、
期間終了時に達成度に応じて各国の王族・領主より全冒険者へ報酬が支払われる仕組みとなっています。
この依頼についてどう思っているのか、冒険者たちにインタビューを実施しました。
(冒険者たちの声)
「いやー、他のことやってたほうがもうかるでしょー。しぐさとか興味ないしー」
「この数マジだるくね?つーか飽きるっしょこれ」
「せっかくだしみんなで遠征しよっかなー…」
「ちっ、仲間うちでキャッキャと魔物退治か、おめでてーな。」
「ぶちころしてやらァー!ひゃーっははははあ!」
「ふ、ふくびき!ふくびきけん!くれ!」
「いいからカムシカせんべえかってこいよ」
過去の討伐依頼同様、討伐数や報酬に不満もあるようですが、
着々と討伐数は増えていっている模様です。
無事、彼らは討伐依頼を全てクリアできるのでしょうか。
ここで、本討伐依頼について、
依頼主の一人であるバグド王にもインタビューをしていますので、こちらもご覧下さい。
『よろしくお願いします。』
「うむ、よろしく頼む。」
『さて、生誕一周年という名目で開かれたこの特別依頼なのですが、
アストルティアはずっと前から存続しているのではないでしょうか?』
「(言ってはならんことを…)それは丁度一年前に冒険者と呼ばれるものたちが突如この世界に現れたからだ。
彼らは良く戦ってくれた。それを祝して一周年としている。」
『王は泥酔して暴れていた所を冒険者に救われたとか。酔い覚ましで。』
「貴殿は喧嘩を売りに来たのか?あれは邪悪なものたちの
陰謀によるものだと告知したはずだが。酔ってなどいない。」
『失礼しました。彼らは一体どこからやってきたのでしょうか?』
「それがはっきりしない。たまに姿形を変えたりするのでよくわからん連中だな。
特に近所の民家から全く見覚えの無い種族が大量に沸いて出てきたりして、一時は事件になったものだ。
それがあの冒険者たちだったとは流石に私も実物を見るまでは信じられなかった。」
『彼らは自らを最後のエテーネだと名乗っているそうですが』
「あれは冒険者達の流行の自称なんだろう?
どいつもこいつも最後最後と…何十万人最後のエテーネがいるんだ」
『別名も多いですよね。ほいほい称号変えたりして。』
「オルフェアのプクリポたちが面白がって称号を変えさせたりするしな。
福引券を大量に用意してまですることなのか、理解に苦しむ。」
『グレンにもいるじゃないですか、似たようなことしてるモテモテの女性が』
「全方位どこからポーズをとっても的確に見抜くあの女優か。
あれはもう女優とかそういうレベルを超えたなにかだと思うがな。」
『話が少し脱線しましたが、討伐依頼の話に戻ります。
さすがにあの数を倒すのは歴戦の冒険者でも苦戦するのでは?』
「今は冒険者の数もかなり増えたからな。
登録されている人数を見れば果たしてくれるものだと信じている。」
『にしても設定が適当では?』
「信じている」
『(…さいですか…)』
「貴殿もインタビューをしている暇があれば世界平和のために行って来てはどうか?」
『気を取り直して、報酬についてはどのように設定を?』
「あの量では不満と?」
『そのように言っている冒険者もいますね』
「言っておくが数十万単位の冒険者にあの量だぞ?」
『報酬に差などはつけられないのですか?』
「討伐数でひいきをすれば取り合いになる。
どれだけ倒せばいい、だなどと境界を決めるのも厳しい。
冒険者たちは戦闘力もそれぞれ違うからな。強いものが一番になってしまう。
あくまで祝うことが目的であって冒険者達の仲を悪くするのが目的ではないのだ。」
『何もしなくても手に入るというのはどうなのでしょう?』
「期間が短いからな…それにいちいち誰がどう、どこまで倒したなど
そのような記録を取るにはまた費用がかかってしまう。」
『要するにケチったと』
「それもやむなしだろう。ガチガチに管理されたい、というなら別だが。」
『ままなりませんね』
「やらないよりはマシだ」
『そうですね…ありがとうございました。』
インタビューは以上です。
今後の冒険者たちの奮闘が期待されます。
【番組終了後】
「ところでボッチがいくには討伐依頼は効率が悪いよな」
「エアフレでも誘って行けばいいじゃないですか、いい機会ですし」
「でもー、なんか長い空白期間おいてるからぁー、はずかしいしー」
「ブッてないでさっさと行って下さいこのサボりめ」