6月の季節イベント後編にて、みんな大好き「しぐさ」が報酬として用意された。
その名もなんと「花束をおくる」。
結婚式にふさわしい、なんともロマンティックなしぐさではないか。
カッチリとスーツで決めた日には実に写真映えしそうである。
というわけで、思い立ったが吉日。
ここは軟派がウリのウェディ男らしく、アストルティア各地の美女に
花束を贈って回ろうではないか。
手始めに、スレア海岸の語り部レーミ嬢。
かつてドレアムに故郷を滅ぼされたという凄惨な過去を持つ美女。
どこか憂いを湛えた瞳は、しかし彼女に与えられた役目のためか、超然的な輝きを帯びている。
グランマーズと再会を待ち望む貴女の隣でその寂しさを埋めてやりたい……とかナントカ。
それはそうと、グランマーズに対して「レーミ」ってやっぱりそういうことなんですかね。
「誰?」とは酷いことをおっしゃる。
ヴェリナード城、玉座の前で警備の任にあたる凛々しき兵士、レイリーとは彼女のこと。
男女ともどもナヨッとしたイメージの抜けきらない節があるのがウェディ。
あの魔法戦士団のユナティですら、時にはその気丈な振る舞いを崩し、少女のような顔を見せる。
その一方で片時たりとも表情を緩めず、唇を真一文字に引き締めて厳格な口調で任にあたる彼女は
華やかな王宮においていっそう輝く、素朴でありながら颯然とした一輪の花のよう。
一方で装備は青銅セットという貧弱ぶりもギャップを際立たせていて愛らしい。
こうして花束を贈ったならば、或いはその鉄面皮に一筋の紅を差し込めるのだろうか……?
それはそうとすっごい顔色悪いので立ちっぱなしはやめた方がいいと思います。
画面の前のみんなも、適度に休憩を!
忘れてはならない、我らが木工ギルドのマスター、カンナさん。
へにゃへにゃガールだとか言われのない誹りを受けども
ヤのつく男ども相手にも恐れず啖呵を切ってみせる芯の強さに気風の良さ。
一瞬で幾つもの木工品を作り上げてみせるなど腕も間違いなくマスターにふさわしいもの。
されどもその肩のなんと小さきことか。
彼女の隣で木工を続けていくうち、その身に降りかかりつつある困難をも目にした。
願わくば貴女の心に、時に優しくカンナをかけ、時に双竜の如く力強く愛を刻みたい。
そう私の心はもう、貴女に一発仕上げされてしまったのだから……。
え、職人レベル? 評判?
いやその、木工苦手だから最近は職人はサブに任せっきりで……。
あ、すみません急に協会の召集かかったのでモリナラまで……。
セラフィあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
……ハッ!
今、突如として何者かがグナモンの意思に介入してきたような……。
これも、アストルティアに蔓延る魔障の影響なのだろうか。
改めて、己が旅の休まる暇のなさを、思わぬ場面で実感させられた……。
《その2 へつづく》