せいやの冒険日誌

荒谷誠也)…誰だ！姿を現せ！

誠也は物音からして近くに誰かいると悟った。

荒谷誠也)誰もいないのか？てか、今頃あいつらはどうしてるんだ？もしもあいつらになにかあれば…。











「おい、起きろ！」

影野冥)ん…？あれ、私は？

坂上優一)よかった、気がついたみたいだね。

芝田亮仁)にしても、俺たちはなんで助かってるんだ？あ、もしかして…。

風斬白)あの後お前らのことが心配になってな。お前らにあの危険な場所への行き道教えたから、もしものこと想定して師匠と行ったらお前らが倒れてたから治療したってわけだ。感謝しろよ？

影野冥)それより…。誠也はどうなっちゃったの？

坂上優一)あの青髪の少年となにか企んでるようだけど…。俺には検討もつかないよ。

影野冥)もしもこれから誠也が一生正気に戻らなかったら…。う、頭痛くなってきた。

風斬白)お前なんやかんやいって誠也のこと好きだもんな♪

影野冥)う、うるさい！黙って！

芝田亮仁)今たしか荒谷誠也とやらは正気を失ってるんだよな？ならばあいつが記憶を取り戻せばいいんじゃないか？

影野冥)分からない。何をすればいいのか分からない。

風斬白)へぇ、偏差値８０サマも分からないのか～♪

影野冥)黙らっしゃい！ああもうイライラするわ！

風斬白)悪かった、チョコあげr
影野冥)わーい！ちょうだいちょうだい！

坂上優一)(単純すぎる…。)
風斬白)(単純すぎる…。)
芝田亮仁)(単純すぎる…。)

白はベルギーのチョコ詰め合わせを冥にプレゼントした。

影野冥)ああ美味しい♪

冥は気分も機嫌も治った。

坂上優一)冥、山暗勝幸が何を企んでるか掴めたんだ。

影野冥)なになに！むしゃむしゃ、どんなことか、むしゃむしゃ、教えて！むしゃむ

坂上優一)食べ終わってから喋って！えっとね、







荒谷誠也)あ～あ、冥の居場所はわかんねえし、もうどうすりゃいいんだよ。あれ以降看板も見当たらねえし…。

「やあ。」

荒谷誠也)え、誰だ？…え、俺？

優しさの誠也)僕は君の優しさの部分。君の性格の一部だよ。

人望の誠也)僕は君の人望の部分。以下同文。

思いやりの誠也)僕は思いやりの誠也。以下同文。

荒谷誠也)どうなってる…。

優しさの誠也)僕たちは今閉ざされている。だから…。

「私を倒すことこそ目的。」

荒谷誠也)こ、今度は誰だ！

憎しみの誠也)私は今貴様を侵食している部分。お前が私を倒せば貴様は正気に戻る。だが私のほうが力は上だ。おとなしくしていろ。

荒谷誠也)…お前を倒せと…？

憎しみの誠也)そうだ。だが貴様の成長は私の成長。貴様が私を倒すことは不可能だ。

荒谷成長)…へっ、憎しみなんかに敗れる俺なんかじゃねえ。俺は…。



   「自らの力で運命を切り開く。」
                                 続く