今日、偶々街にて旅人バザーの前で佇んでいると、
「もしかして…」
見知らぬ人から声を掛けられた。
さてどなたでしたか。
「違ったらごめんなさい、あなたはもしかして魔法大臣では?」
名前を見れば確かに思い出せる。
遙か昔に旅した世界で出会った魔法使いその人で、
久々の邂逅に懐かしく、感懐に耽る。
あの雑踏の中でよくわかったものだと感心した。
いま、往事のわたしのことを識る人と出会えたことは
そこにおいて、意味のあることだと理解している。
さて、今日は伝説の三悪魔闘というものに喚ばれて
戦陣をともにした。
武闘家、魔法戦士、僧侶、僧侶という構成で挑み、
初戦にて撃破することができた。
黄金雨を降らせる無様な戦法を採ることはなかったけれど、
詠唱破棄のベホマズンとそれはどう違ったのだろうか。
しかし乍ら、わたしはこの闘いで久々に「勝利にかける執念」
というものを自ら体現できた気がして、いまは些か心地よい。