※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。
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「……どう?”真・魔力かくせい”のチカラは…?」
「真の…魔力かくせい?…へ、へぇ〜そんなものを出した所で
どうなるって言うのかな〜?」
フィアの声は震えていた。大岩を撃ち抜き、破壊した熱線
それが自分にもしも当たっていたら、どうなっていたか…と
マイカの周りには、”真・魔力かくせい”を使用している影響か
ピンク色の鱗粉のようなものが漂い、ただならぬ雰囲気を
醸し出していた。
「来ないの?…続き、行こうよ。私も今の状態を
”試してみたい”の…!」
様子を伺うばかりのフィアに、マイカは挑発する。
「ふん…!イヤな奴ね…お前…。じゃあ試すも何も無い
圧倒的な魔力で叩き潰してあげる!!」
フィアは、挑発に答える様に左手にやや大きめの火球を
3つ作り出し、右手の杖には、炎の塊を作り出した!
「生意気な言葉を言い放った事…後悔しなさいッ!
……焼け焦げろッ!!」
右手の杖をマイカに向かって大きく振りかぶり、練り上げた
炎の塊を撃ち出した!
周囲の空気を熱し、地面を焼く様に直進してくる灼熱の塊。
あらゆるものを焼き尽くすその炎の壁に、並の者なら逃げてしまうだろう。
だが…マイカは、それを前にして”全く臆する事”はなかった!
その場を一切動かず、鎌握ったまま両手を前に突き出し構えると
フィアと同等かそれ以上の速度で、あっという間に同じ
炎の塊を作り出し、自分に向かって直進してくる灼熱の塊に
向かって、撃ち込んだ!
二人が放った炎の塊は、ぶつかった瞬間一瞬だけ拮抗したかと
思うと互いの塊が喰らい合う様にその威力を削り取り続け、炎の塊は
小さく散らされていった。
(あの短い間隔で…私と同じ攻撃呪文で相殺した…!?だけど…!)
フィアは、湧き上がった思案を一旦捨て置き、左手に
溜めおいていた3つの火球を消えた灼熱の壁の合間をぬって、
マイカに向かって撃ち出した!
狙いをすまして打ち出された火球の弾速は早く、
彼女のすぐそこまでに迫って行く。
「ウフフ!…それは間に合わないでしょッ!!」
その言葉に、マイカは危険な状況に似つかわない笑みを浮かべ、
左手の指を三本立てた状態にすると、そこから先程と同じ様に、
瞬く間に魔力を収束させ、3つの小さな火球が作り上げると
「こんなの…!間に合うよッ!」
後ろに跳ねて、距離を少し取りつつ…飛んでくる
火球へ正確に狙いを定めて、撃ち出した!
(”メラ”を3発…?くく…!大口を叩いてた割には、
そんなものなのね…そのまま小さな呪文をかき消された上で
消し飛んじゃえ…!)
と、フィアが確定した状況を思い描いて不敵な笑みを
浮かべている間にマイカが放った小さな火球が、フィアの火球に触れた。
……その瞬間”ボッ!”と、突然膨れ上がる様に小さな火球が
3つ同時に大きくなり、フィアの放った火球を飲み込み、そのまま
火の粉をばら撒きながら爆ぜた。
(……こんな事、あり得るの?)
自分よりも小さな者…それも”魔法使い”という存在に
抗われ、眼前と迫っている目的地にたどり着く事を阻まれている
という事実に、フィアは焦りを自分の中に感じ始めていた。
「……どこを見てるのかな〜?」
マイカの言葉がポツリと、フィアの耳に届く。それに反応し
正面を向くと、マイカは左手に魔力を集めており、突き出すと
氷の刃が何発もまとまって飛び出して来る!
「今度は…”ヒャド”の乱射!?どうなってるのよ…!!」
フィアは驚きながら、多大な量で連射され矢の様に
飛んでくる氷の刃を駆け出し避けていく。
「”真・魔力かくせい”は、とある伝記に記された古の魔法使いたちが
大魔王との戦いに向かう為に生み出したとされる
”己の魔力の限界を取り払い…強化し、自由自在に呪文を行使出来る”術よ!」
と、マイカは右手に持っていた鎌を地面に突き刺すと、
そのまま片手で印を結ぶ
「大地よ…力を貸して…!!」
「このタイミングで、何をする気よ…!?」
フィアはマイカの方を向きながら、反撃の機会を伺っていた。
しかし、その先に幾何学模様の陣が描き出された!背後に迫る
氷の刃に気を逸らされていたフィアは陣を踏んだ!
その瞬間、地面を突き破りながら岩が大きく隆起した!その一撃は
フィアに衝撃を与えながら、宙へと打ちあげた!
(今の瞬間に、罠”ジバルンバ”までッ!?体制を立て直さないと……!?)
思考を巡らせてる刹那…そのフィアの眼前に、いくつもの岩石が
どんどん集結し、巨大な塊となっていった。それを見た彼女は、
そこで初めて…”自分が上回られていた事”を自覚した。
「ドカン…タロスゥゥ!!!」
〜続く〜