※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。
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〜フィアが大鐘を呼び出した同刻〜
アスカとリルカの背筋に冷たい空気が突然撫でて来た…。
(何だ、この嫌な予感は…!)
(…マイカ…今あの子の居る大広場で何が起こっているの?)
その時、大広場の方から重々しい鐘の音が長い間隔で、
ゆっくりとだが、不安に思わせる不気味な音色が
アスカ達の耳に届いた。
《なんだ…この音は…!》
《分からないよ…!けど、大広場の方から聞こえてくる!》
そうやり取りしていると、アスカの目の前で倒れていた
ドーターが身をふらつかせながら、起き上がってくる。
「え?…嘘でしょ!こいつ、まだ動けたの!?」
《アスカ!…そっちで何が起きてる!?》
「リルカ!…お前が倒した…!」
何かが起こっているアスカの様子を聞こうとするリルカに
エミカが、ある場所を指を差すと、リランザが身をゆっくり
起こしながら立ち上がろうとしていた。
《リルカお姉ちゃん…!!こっちで倒した敵幹部が急に
起き上がったよ…!》
《それはこちらも同じだ…!立ち上がってる…!》
アスカ達が焦る中、立ち上がった二人は大広場の
あろう方を向き、両手を空に掲げる。
「鐘の…音が聞こえる…!」
「姉さんが…私を…!」
「…私たちを呼んでいる…!」
ドーターとリランザ、二人がそう叫んだ時、双方の足元に
円形の黒い穴が開かれた。喜びに満ち溢れた表情を浮かべ、
鐘の音に酔いしれる様に、穴の中へ吸い込まれていく。
「「いま、行くわ…!!!」」
「待てッ!!」「行かせるか!!」
アスカとリルカ、二人が引き留めようと急いで駆け出すが
吸い込まれ、穴が閉じるほうが早く、その場から幹部二人は
姿を消した。
《クッ…逃げられた…!》
《……幹部たちは恐らく”大将”の所へ逃げたんだ!こんな事すると
言う事は、もう既にマイカやお養母さん達の居る”大広場”まで
進軍してるはずだよ!》
《アスカ!急いで、大広場に走るぞ!!》
《わかった!リルカお姉ちゃんも気をつけて!》
●
フィアは、呼び出した大鐘を鳴らすと空中に
大きな穴が開き、その中からドーターとリランザが
飛び出してきた!しかし姿を見るや否や、彼女は驚愕する!
「…!?あんた達…どうしたのよ!その姿!?」
「ちょっと油断しましたわ…。」
「こっちも…想定外の事が起きたのよ…。」
二人それぞれの言い分を聞くと、フィアはそれに
呆れながらも、二人に向かって手をかざす
「ふぅん、まぁいいわ…とりあえず”治してあげる”」
そう言い出すと、手が緑に光り、それが二人に
流れ込んで行くとみるみる全身のキズが消えていった。
マイカはその光景に、焦りと恐怖の表情が現れる…。二人の幹部に
ダメージを与え、相手に膝をつかせたのは間違いなく自分の姉達である。
「目的地は目の前。もうチェックメイトよ!さぁお姉ちゃんを手伝いなさい」
「「は〜い!」」
(ウソ…!ここに来て、敵が増えて…回復までされてこのままじゃ…!
…ウウッ!!)
新たな援軍の出現に、マイカはなんとか立ち上がり対処しようとするが、
体に激痛が走り、思うように動かす事が出来ずにいる。そんな様子が
リランザの目に止まると、ニコッと笑みを浮かべる。
「姉さん、アイツは?」
「ん?……あぁ、ソイツなら好きにしちゃってもいいわ」
「ありがと、姉さん♪楽しんでくるわ♪」
そう嬉々として言うと、リランザは自身のムチを地面に下ろすと
それを引きずりながら、マイカの方へと近づいていく。
「敵の大将が、幹部を呼び寄せました!前線に残った兵士さん達は、
出来うる限り、屋敷の前に集結!ここが正念場です…!守りきって下さい!」
一方後方では、マイカの救援へ行けないと悟ったマーテは、
今できる最大限の事として、ユウナや周辺の兵士たちに声をかけて、
屋敷の結界前に壁になる様に陣形を取り、戦力を防衛に
全振りする陣形をとる。
「クク…迎え撃つ姿勢に入ったわね…。」
「主ぃ〜どうするモン?」
「そうねぇ、あんた達は前線にいる兵隊さん達を攻撃なさい。
私とドーターであの建物を覆う結界みたいなものを、ぶっ壊すわ!」
と、言い放ちドーターと共に上空へ飛び上がっていく。
「ま、待ちなさ…!」
最悪の状況を悟ったマイカは自身を奮い立たせ、気合で立ち上がり
呪文を詠唱する!両手の間に、火球を作り出しそれで二人を止めようとする!
「お前の相手はこっちだよ!」
リランザが、ムチをしならせて放つ。マイカは声に反応は出来たが
伸びたムチは彼女の胴を捉え、グルグルと体に巻き付いた!
「しまっ…!!」
〜続く〜