※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。
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「ここで逃げても私たちの”帰る場所”は無いわ。それとも
あの地獄の世界へ帰りたいのかしら?」
”地獄の世界”…その言葉を聞いた時、後ろに下がろうとしていた
魔物たちの歩が止まった。フィアは部下たちの様子を見て
抱く想いは同じな事を確認した彼女はさらに続ける。
「……後ろのアンタ達もよ!もう”奪い取らない”と、私たち姉妹に
次は無いのよ?あの時の”逃げ惑う地獄”へ戻りたくないなら…
この場所を私たちの国にするのよ!」
そう言葉を投げかけると、リランザもドーターも生気を
取り戻したかのように、眼光を光らせ、姉の横へ並ぶ。
「ふふ…さぁ、侵攻の再開よ…!」
その言葉に、魔物たちは再び攻撃を始める。
ヴェリナード軍・バンデクス島駐留軍の連合隊も
それに応じ、防衛を再開する。
フィアは手始めに、手に持つ杖に自身の魔力を込めた後
その杖を振り下ろすと練り上げられ、固められた巨大な
魔力の刃が地面を割りながら、アスカ達の元へ直進して来た。
「お、大きいッ…!」
「こんなの…アタシが受け止め…!」
「私に任せて…!」
マイカが言うと、腰のポーチに手を入れ、残っていた
3個の結晶石を取り出し、それを強く握り込んだ。
(臨界限界の検証なんてしてないから…一か八かだけど…!)
思いながら手がピンク色に強く光るほどに、魔力を込めた後
開くと、何らかの異常かと見間違う程の赤い輝きを中で放っていた。
少し見つめた後に、もう一度握り前を向く
「大佐…!お姉ちゃん達…私の後ろに下がって…!」
マイカの姿を見たロスウィードは、何かを察したのか
二人に下がる様に促し、後ろについた。
下がった事を確認したマイカは、赤く光る石をフィアの放った刃へ
投げ込むと直ぐ様、杖で文様を描く。
「”マジックバリア”ッ!」
目の前に大きな光の壁が三重に出現した。投げ込まれた石は、
刃と接触する直前、臨界を突破しその場で弾けた…!
それと同時に辺りを閃光が包み、凄まじい衝撃波が広がった。
波はマイカが張り出した壁に受け止められるが、
あまりの威力に壁が次々と砕ける。破壊される度に、マイカの腕に
振動が伝わり、最後の1枚になった壁にもヒビが入る
(……!?アイツの攻撃を相殺しきれてない?それとも石に魔力、
込めすぎた?!……ううん、どっちであっても!このままじゃ
受け止めきれない!)
後ろに下がっていたアスカは、光の壁の様子を見て
駆け出し、マイカの前に入る。
「アスカお姉ちゃん!?なんで前に立つの!危ないよ!」
「ふふ、大丈夫?……ちょっと肩にチカラを入れすぎたのかな?」
「い、今…その冗談いる?早く下がって!」
「マイカ、交代!……ここからはお姉ちゃんが頑張る番!」
そういうと、マイカの展開していた最後の壁が音を立てて砕けた…!
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「ククク…!私のとっておきの技よ、どうかしら?……二人とも
追撃の用意して!……大きな建物を燃やして終わりにさせるわ!」
フィアが言うと、二人は各々の得物であるムチや鋭くした髪の毛を
構えた。
(最後に自爆めいた事をした様だけど、さすがに耐えられる訳が
無いわ!……次は兵隊さん、そして最後は…!)
そう思案して、杖に再び火炎を灯らせて構えた時、砂ぼこりが
晴れる。目線をその先に動かした時、彼女は戦慄する。
そこには、砂を被りながらも魔法陣らしきものを盾として
衝撃を受け止め切った健在なアスカ達の姿があった。
「…お前たちは…!あと…何度立ち上がるの!?……
リランザ!ドーターッ!アイツらの息の根を止めるよ!」
「!…分かったわ!」
「いい加減…!しつこいですわッ!!!」
フィアがベギラゴンをアスカ達に浴びせる!ロスウィードは
咄嗟に「アスカ!」と叫ぶと、短く力強く返事を返したのちに、
手の先で展開したままの盾で迫ってくる炎の塊を受け止める!
アスカが受け止めている間に、右からリランザはしならせたムチで攻撃を
左からドーターは髪の毛を槍とした刺突を回り込んで繰り出してきた。
「リルカ君!左を!」
「大佐!右をお任せします!」
ロスウィードとリルカは、タイミングをあわせてそれぞれ飛び出し、
攻撃してきた二人の一撃を畳み掛ける様に弾き返し、抑えにかかった。
ベギラゴンを浴びせながら、フィアは空いていた手で再び火球を作り出す。
「……こ、今度こそお前たちを燃やし尽くしてやるわ!!」
そう狂気の表情を浮かべた時、アスカの背後に居た
マイカが自分に向けて、杖の先を向けている事に気付く。
「いまよ!マイカ!」
「”メラゾビーム”ッ…!!」
〜続く〜