(以下バージョン6.5後期までのネタバレがあります。)
ジャゴヌバについて疑問点を書いてみたいと思いますが、
その前提となる創生のチカラについて先に整理してみます。
バージョン6.4でエルドナ神は「創生のチカラ」をこう定義します。
「創生のチカラは あらゆる生命や物質を
この世に 存在せしめるものですのよ。
人の命も 自然も……風ですら
創生のチカラを 持っているのだわ。」
一方、バージョン5.5で女神ルティアナはジャゴヌバに対し、光の胡蝶の姿でこう宣告します。
「今こそ 我が内に宿る 創生のチカラ
その すべてをもって 貴様を消し去らん!」
創生のチカラは、命の維持や、物の形成に関わる一方で、
宿敵であるジャゴヌバの身体を消し去る力にもなるようです。
「いにしえの遺産」のクエスト747「新たなる目覚め」で、エルドナ神が作った「人形」は心を持っていなく、
この原因をエルドナ神は創生のチカラが足りないからではないかと予測し、この後エルフの人形に創生のチカラを与えます。
ところが、創生のチカラを与え過ぎたことで人形が消えてしまうのです。
恐らくこの話がバージョン5.5の女神ルティアナの「今こそ 我が内に宿る 創生のチカラ
その すべてをもって 貴様を消し去らん!」につながっていくのだと思います。
エルドナ神が人形に多量の創生のチカラをそそいで肉体を消し去ってしまったように、
ルティアナは、ジャゴヌバに多量の創生のチカラをそそいで肉体を破壊することを目論んだと思われます。
また、バージョン6.5前期のジア・ルーベによると、ジア・クト念晶体が命を維持するには、他者が持つ創生のチカラを奪って取り込むしか生き残る術がないそうです。
ところがバージョン5.5でのジャゴヌバのセリフで、ここまでの情報を踏まえた上で読むと、違和感を覚える箇所があったので、載せてみます。
女神ルティアナ
「今こそ 我が内に宿る 創生のチカラ
その すべてをもって 貴様を消し去らん!」
ジャゴヌバ
「創生の……
チ カ ラ?」
以上からジャゴヌバに関する疑問点を箇条書きしてみます。
・なぜジャゴヌバは「創生の……チカラ?」と疑問文を発したのか。
ジア・クトは命を維持するのに創生のチカラを必要とします。命の源である創生のチカラという言葉を聞いて、なぜ「そのチカラをもらい受け わが命の糧としよう!」のような言葉が出てこなかったのか。記憶喪失などの線は。
・ジャゴヌバはアストルティア到着後からルティアナに封印されるまでの長い間に、ジア・クト念晶体として創生のチカラを取り込んで体の維持は行っていたのか?
肉の塊と化して以降は創生のチカラを取り込んでいなかった可能性は。
・バージョン5.5後期で、創生のチカラを多量に与えてジャゴヌバを滅ぼすという戦法。
これによる勝算を、女神ルティアナはどの程度見込んでいたのか。
また、ジア・クトが他者の創生のチカラを取り込んで命を維持していることは知っていたのか。
(もしジア・クトと創生のチカラの関係を初めてアストルティアに明かしたのがジア・ルーベなら、これを尋問で聞き出した天使長は、ジア・クト支配の根本的な理由をアストルティアに知らしめた最初の人物という可能性は。)
・魔眼の月の「来光筒」の光も、神代の遺構の「赤い霧」も、共通点は人(創生のチカラを自身で生み出すすべを持つ者)にとって有毒なこと。双方の関連は。
・バージョン6.2のヘルヴェルによると、「鉱石植物」は赤い霧のある神代の遺構でしか育たなかったとの話。
鉱石植物を天星郷へ持ち込んだり、赤い霧や、これを発生させる石を神代の遺構に設置したりしたのはジア・クトの中の誰なのか。
・バージョン6.0で主人公とパルミオ博士に放たれた鉱石の弾丸のようなもの。クエスト715のヘルヴェルによればジア・クト由来の模様。
アストルティアへ持ち込み、支配下に置かれた天使に与えたのはジア・クトの中の誰なのか。
・半壊した古フォーリオン(クエスト760)と赤い霧の発生に関連はあるのか。
・ジャゴヌバがジア・クトに対して、アストルティアの座標軸の公開や創生のチカラの送付といったジア・クトらしい活動を行う描写が見られませんでした。
アストルティアに到着以降、ジア・クトとの交流が途絶えていた可能性もありそうなのはなぜ。
・ジア・レド・ゲノスがジャゴヌバについて一切触れなかったのはなぜ。
おわり