テロぼくめつの冒険日誌

（以下バージョン7.0までのネタバレがあります。） 



女神ゼネシア（峠のほこらで主人公・ポルテとの初対面時）
「あなたがたは……
　ゼニアスの住人では　ありませんね？」


このセリフに違和感があります。なぜなら、クエスト754「いにしえの遺産 受け継がれしチカラ」で天使ミュラルはこう話していました。


天使ミュラル
「……えっ？
　人間の設計図が　記された石板が
　なぜ　ないのかって？
　人間は　もともと　とこしえのゆりかごに
　存在していたので　アストルティアの人間も
　それをもとに　創られたそうですよ。」


アストルティアの人間はゼニアスの人間をもとに創られているのに「ゼニアスの住人ではありませんね？」というのは違和感を覚えます。
異界アスタルジアで兄弟姉妹やイルーシャは、アスタルジアの世界がアストルティアに似ていることから懐かしさを感じ取っていました。
であるなら、女神ゼネシアは主人公たちに「ゼニアスの住人ではないのに　どこかしら懐かしさを覚えます」のような言葉を発したなら、あまり疑うことはなかったと思います。

それに、バージョン7.0の最後で、女神ゼネシアはラキの位置情報を気配で探った話をしていました。
気配で察するので、視覚情報は必要ありません。
ところが、峠のほこらでゼネシアが出現する際「だれ……？　そこにいるのは……。」というセリフの直後に仮の姿で宙に現れて、
首を左右に振って視線を主人公とポルテに向けながら「あなたがたは……　ゼニアスの住人では　ありませんね？」と、視覚情報を根拠に物言いをしてしまっているのです。
ゼニアスの人間をもとに創られたアストルティアの人間を「気配」でなく視覚で確認するところに違和感を覚えました。
グランゼニスと思しき巨人は、主人公・ポルテ・メレアーデの3人に対して「ルティアナの子らよ」と声をかけましたが、
目は開いていなかったので、気配や創生のチカラからの判断だったと思われます。
ゼネシアが主人公らを「ルティアナの子」と気付けなかった理由はどうなっているのでしょうか。


ちなみに、とこしえのゆりかごとアストルティアの「種（しゅ）」について、神話時代の天使ペネメイとレクタリス、そしてジーガンフが以下のように言及しています。


天使ペネメイ（バージョン6.4 レクタリス死亡後）
「俺たちは　とこしえのゆりかごを旅立つ際
　急いで　さまざまな動植物を保存し
　この新天地まで　運んできたんだ。
　無から有を生むには　途方もない時間がかかる。
　生命のもととなる種が　いたほうが
　世界の創造も　やりやすくなるというものさ。」

レクタリス（バージョン6.4）
「ぼくたちは　とこしえのゆりかごを
　脱出する時に　多くの生命を　運んできたんだ。
　この魚も　そのひとつなんだよ。
　海に放流して　しばらく経ったけど
　きちんと　繁殖しているようで　よかった。」

ジーガンフ（バージョン7.0）
「（ゼニアスマスという魚について）
　アストルティアに生息するものとは
　微妙に　違うように思う。
　この世界固有の　種かも知れん。」

ジーガンフ（バージョン7.0）
「（マガマガタケというキノコについて）
　修行で　よく山にこもっていたからな。
　食事や料理も　修行の一環だ。……この世界にも
　アストルティアと同じものが　あるとはな。」


アストルティアの人間もゼニアスの人間もいわば同種なのだから
ゼネシアから「少し感じは違うけどゼニアスの人々と同じ雰囲気がしますね」位の言葉が自然に出て来ないのは不審な感じがしました。



女神ゼネシアの謎（３）へ続きます。