テロぼくめつの冒険日誌

（この日誌はHD-2D版ドラクエ1&2の発売2日前に書いたものです。）

（以下HD-2D版ドラクエ3とバージョン7.5までのネタバレがあります。）



昨年11月に買って積みゲーになっていたHD-2D版ドラクエ3を先ほどクリアしました。
ロマリアに到着して約11ヶ月間そのまま止まっていましたが、数日前から再び話を進めてみたら、
ドラクエ10で既視感のあったものがいくつか出てきました。


日誌「バージョン8について妄想する」に書いたんですが、
ドラクエ10のバージョン7と8の公式サイトに光球体が、画面中央に、縦に複数並んでいて、
バージョン8の方では背景画像に、ひときわ強い光を放つ光球体が描かれていました。
HD-2D版ドラクエ3のポルトガで見られる、王様に黒こしょうを渡した夜の夢の中や、魔王バラモスを倒した直後などに何かの声が聴こえた際に、
光球体が現れ、強い光を放ち、光球体が声の主であるようでした。
放射状に光を放つ光球体という見た目が、バージョン8公式サイトの光球体とよく似ています。
この後アレフガルドに降り立ち精霊のほこらに着くと、ここにいる「ルビスのつかい」という妖精の女性が声の主であることが一応わかります。
ルビスのつかいは、夢や心の中でなら遠方であっても自身の意思を主人公目がけて告げることができるようです。
夢とはユング心理学によると、意識から切り捨てられ無意識下に置かれたものを、眠っている間の夢見手の自我（夢自我）が見る現象のことですが、
すると、ルビスのつかいには夢見手の無意識の領域に干渉する能力があるということのようです。
そういえば、たとえばドラクエ10の4.0の序盤で、メレアーデの部屋にいる主人公目がけて、テラスにいる（少し未来の）メレアーデの声がかかったり、
この後テラスへ移動すると主人公の衣服の中にあるエテーネルキューブが、メレアーデが手を出すことなく意のままに空中浮遊で取り出されたり、
いわゆる超能力のような現象がいくつも見られました。


それと、意味のある偶然の一致（共時性）と思しき現象も見られました。
ドラクエ3のドムドーラの町の馬小屋で、王者の剣を作るための素材であるオリハルコンが見つかりますが、
バージョン7ではクエスト783「真白き影を追いかけて」で、母を亡くし生きる気力を失っていた少年リズクが、馬小屋で白猫を拾って育てたことで徐々に生命力を取り戻していきました。
「王」者の剣を作る素材を見つけたのが「馬小屋」であることと、リズクを「王」にするために必要な生命力を取り戻させる原動力となる白猫と出会ったのが「馬小屋」であることと、
王を輩出するのに馬小屋が関与しているという情報が共通しています。
ケルト神話では馬小屋から王が生まれるという話があります（日誌「意味のある偶然の一致（共時性）について（３３）」）。

また、オルテガはネクロゴンド火山に沈み、ゾーマの城へ渡るすべがなく海にも沈んでしまいますが、
主人公は太陽の石と雨雲の杖を入手し、「火」と「水」の共時性が見られるように思われます。
共時性には血縁が関与している場合があるという一説はありますが、ほかの例として、
主人公はオルテガのかぶとを、オルテガと共に旅をしたことのあるドワーフ男性に渡して、鍛治で鍛え直してもらうのですが、
ドワーフのほこらでドワーフはかぶとを炉の前に持って行き、炉のそばには熱した金属を冷却させるためと思しき水も置かれていて、ここでも「火」と「水」が見られます。
マイラの村で王者の剣を鍛えた際も同様で、マイラの道具屋2階には立派な鍛冶場が設けられています。


ドラクエ10で世界中に描かれている「仕込まれた絵」に似た絵もドラクエ3でも見られ、アレフガルドに降り立ち最初に出会ったあらくれからアレフガルドの地図がもらえますが、
この地図の海の部分に魔物のような顔の仕込まれた絵が多数描かれています。
すると仕込まれた絵というのはドラクエ10独自のものではなく、恐らく異世界に相当するドラクエ3にも見られるようです。


光球体、夢と無意識、共時性、馬小屋、仕込まれた絵といったドラクエ10でたびたび見られたものが、ドラクエ3でも出てきているようで、
間もなく発売のHD-2D版ドラクエ1&2でも出てくるのかどうか注視して良さそうに思われました。



HD-2D版ドラクエ1&2についてへ続きます。