(以下バージョン7.6(前期)までのネタバレがあります。)
バージョン7.6のラスボス・創絶の崩界竜。
創絶を招くものが変身した姿です。
疑問に思ったんですが、彼女が変身した姿はなぜ竜なのでしょうか。
その根拠と思しきものがバージョン7でいくつかみられました。
以下それらを挙げてみます。
創絶を招くものを倒すとムービーが始まり、創絶の崩界竜に変身すると、
しっぽから創失の呪いのような灰色の煙が出ていて、竜は自身のしっぽを口にくわえます。
このポーズは、錬金術の分野で出てくる、いわゆる「ウロボロス」そのものではないでしょうか。
ガイアブックスの『新錬金術入門』p.73によると、「ウ(ー)ロ(尾)」と「ボロス(呑みこむ者)」の合成語で、
「自分のしっぽを呑みこむ蛇」、言い換えると〝生み出された万物すべてをひとつの円環の中に包み込む蛇〟という意味になります。
ウロボロスは錬金術の代表的な象徴表現ですが、創絶の崩界竜がウロボロスのポーズをとったということは、
錬金術に関与している可能性は一応残ると思います。
そして、ウロボロスとよく似た概念を日誌「世界球根の謎(3)」で、プラトンの著作『ティマイオス』から引用していました。
「神は(中略)すべての生きものを含んでいるような、一個の目に見える生きものとして、この宇宙を構築したのである。」
〝神は構築した〟というと、不思議の魔塔の1階にある本に、
「生命を創りだす 神のみわざ」を「究極の錬金術」と書いてありました。
すると、〝アストルティアやポルテを創りだす 女神ゼネシアのみわざ〟も錬金術という可能性はあるでしょうか。
日誌「ポルテの謎(4)」で書いたんですが、王都キィンベルの錬金術師リンカの部屋に『初等錬金術概論』という本があり、
第一工程 焼成・溶解・分離
第二工程 腐敗・凝固・吸収
第三工程 昇華・発酵・増殖
最終工程 変質
「溶解」と「凝固」の工程をくり返すことを現実世界の錬金術で「反転」と言いますが、
創失の塔の内部に創失を招くものは「反転」の仕掛けを多数仕込んでいました。
バージョン7.4で主神グランゼニスはこう言っていました。
「万物を生み出せし 創生のチカラよ。
我が 猛き怒りと 深き悲しみ
昏き絶望を呑み込み 【反転】の贄とせよ。」
「だが 私自身が ゼニアスをむしばむ存在へと
【変質】してしまったようだ……。
早急に 我が身を封じねばなるまい。」
「反転」と「変質」が共に出ていて、錬金術の疑いは残っていましたが、
創失の呪いを生み出す主神グランゼニスへと変質したことと、
創絶を招くものが創失波(創失の呪い)をその身に受け変身した創絶の崩界竜が、錬金術の象徴であるウロボロスのポーズをとったことは、つながりがあるようにも思えるものの、確証はありません。
また、「溶解」(肉体を霊魂に転換)と「凝固」(その逆)は、神話時代の最初のポルテが
赤髪ポルテと緑髪ポルテに「分離」したり、
ヘアピンを身に付けた緑髪ポルテは赤髪ポルテの魂とひとつに「結合」したり、などのように、分離と結合(溶解と凝固と同一視されることも)をくり返し続けていました。
創絶の崩界竜は???系であり、ドラゴン系ではありませんでした。
ちなみにドラクエ9の暗黒皇帝ガナサダイに敗北すると、再挑戦時に
「ネズミが 竜に勝てる道理はないぞ」と挑発してくるのですが、
ガナサダイもドラゴン系ではなく????系でした。
ドラゴン系でないのに竜であることに意味があるとしたら、この竜は錬金術(の変質物)という意味合いがある可能性はあるのかどうか。現時点では確定はできません。
ただ、バージョン7では他にも錬金術の疑いが残る表現がいくつかあり、次の日誌で「食べる」についてまとめてみようと考えています。
おわり