2026-03-24 03:32:13.0 2026-03-24 05:25:18.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略
『ドラゴンクエストXオンライン 小説集』について考える(1)【『小説集』とVer7.6(前期)までのネタバレあり】
(以下『小説集』とバージョン7.6(前期)までのネタバレがあります。)
先日発売された小説集について、気になった点を以下いくつか取り上げてみたいと思います。
「魔王と予言者」
最初のページp.006に「風」が4回出てきて、風にリュートの音色が乗っているそうなのですが、
「かすかな」「常人では聞き取れぬほどの、ささやかな」音量だそうです。
レイダメテスの出現よりもう少し昔、アストルティアへ赴いていたゼクレス魔導国のイーヴ王子(当時。のちのイーヴ王)は「風にリュートの音色が織り込まれていると気付いた」とあり、
風に楽器の音色が乗っているということに加え、楽器がリュートであるところまで認識できていることから、
イーヴ王子はリュートという楽器について既に知識を持っていたようです。
ただしイーヴ王子は、目の前にいるリュート奏者(フォステイル)のリュートを手に取ると、p.026「弦が傷んでしまう」演奏をしてしまうのですが、これが素なのか奏者への演技なのかはわかりません。
p.009によるとリュート奏者によるリュートの音色は「魔封じの術のたぐい」「聖なる力」であり「魔物を寄せ付けない」そうです。
一方で、p.007「強い風が、草原をざわめかせる」のは、
p.009「(リュート奏者が)風すらも操るというのか、草原が完全なる沈黙に包まれる」ためで、
ここに加えてp.012「(奏者の)小柄な身体がまとう聖なる力は風を巻き起こし」の箇所でも奏者がリュートを演奏していません。
イーヴ王子に対する奏者の警戒心が風の強弱として表されているようです。
p.010「(フォステイルの)掌から放たれた凄まじい力の奔流が、光の大蛇となって草原をなぎ払う」の、
「光の大蛇」はフォステイルがイーヴ王子めがけて放った攻撃呪文の比喩表現のようで、
呪文の形状・威力や時間の経過が「光」「大」「蛇」の組み合わせにより巧みに表現されているのですが、
やや気がかりなのは「蛇」です。
現実世界の錬金術や世界各地の神話などでは「蛇」は「竜」と同一視されることがあり、
バージョン7.6のラスボスは???系であってドラゴン系ではないのに「創絶の崩界竜」で、
自身のしっぽを口でくわえる、錬金術の代表的な表現であるウロボロスのポーズをとりましたが、
ではこの「蛇」には錬金術の意味合いはあるのかどうか。
フォステイルと共にカフェに来たイーヴ王子は、p.016「正気を失うほどの角砂糖」を紅茶に入れてしまうのですが、
バージョン4の王立アルケミアで出てきた「甘々シロップ」と表現が似ています。
「正気を失うほどの」と「々」という強い表現、「角砂糖」と「シロップ」という甘い食べ物が共に並んでいて、
「甘々シロップ」は王立アルケミアのヨンゲ所長が錬金術で作ったものでした。
角砂糖そのものは錬金術は関係ないにしても、現実世界の錬金術では、第五元素(創生のチカラに似たもの)は甘い香りがするという説はあります。
また、バージョン7で何度も用いられたと思われる錬金術の視点で推測すると、
「溶解」とは固体(肉体)を液状のもの(霊魂)に転換する操作ですが、
角砂糖という肉体が「溶解」していくというたとえとして見るなら、
現実世界の錬金術では溶解の際には水が優位になるそうなので、紅茶の存在意義が出る可能性はありそうですが確定はできません。
先日のクイーン総選挙でポルテがくれた食器も甘い香りがして実はチョコであると気付き、主人公はおいしく食べました(溶解)が、それぞれの関連の有無は不明です。
『ドラゴンクエストXオンライン 小説集』について考える(2)へ続きます。