(以下バージョン7.6(後期)までのネタバレがあります。)
先日のエイプリルフールフールイベントで、ハクオウは自身を隠キャ認定し、
目立たないキャラを守るためか石ころになったつもりでいようとしました。
ここでの石ころは〝どこにでもある目立たない存在〟くらいの意味だと思います。
ところで、昨秋発売されたHD-2D版ドラクエ1&2でも「石ころ」は出てきました。
ドラクエ2では序盤から敵勢力が「石ころ」を探している話が出てきます。
現実世界の錬金術では第五元素(創生のチカラに似たもの)やいわゆる賢者の石のことを「石ころ」とも呼び、
〝日常生活であちこちに落ちているものなのに、普通の人には錬金術の視点が欠けているため気付くことができないもの〟という意味合いが「石ころ」にはあるそうです。
では、なぜ敵勢力は本来目立たないはずの「石ころ」に気付き、荒っぽい捜索をしていたのか。
ドラクエ2にはもともと紋章というアイテムがあり、精霊ルビスの復活・召喚に用いていましたが、
HD-2D版でのリメイクにあたり新しい話の肉付けが行われ、
ドラクエ2では〝紋章は石ころのようなものと敵勢力に認識されている〟というものや、
さらに、ドラクエ1で〝紋章は、主人公の助力も加わり、妖精族の錬金術により作られた〟と、石ころに錬金術との関連付けがなされます。
ドラクエ10では、アスフェルド学園のツインテールの少女ラピスは、ラテン語で「ラピス・フィロソフォルム」(賢者の石)の短縮形の可能性は一応残っていると思われますが(日誌「『小説集』について考える(3)(4)」)、
「大魔法使い」になることを目指す少女に「ラピス」(賢者の石・石ころ)という名前が付いていました。
もし「ラピス・フィロソフォルム」由来としたら、ここでの「賢者」にはどういう意味合いがあるんでしょうか。
現時点ではドラクエ10との関連は不明なドラクエ11。
主人公の祖父ロウは攻撃呪文も回復呪文も得意な、いわゆる賢者タイプでしたが、
交響組曲ドラクエ11でのロウの曲名は「魔法使いロウ」でした。
なぜ魔法使いと賢者が組み合わさるのか不明のようです。
バージョン7.3の魔界では混沌の魔術王バルメシュケの研究所を冒険しましたが、
【バルメシ】ュケには【ヘルメス】(錬金術師ヘルメス・トリスメギストスやギリシア神話のヘルメスなど)の音が入っていたり、
中央塔の外観が錬金術で用いるフラスコのような形をしていたり、
研究所1階の扉のある部屋の机の上の、水色の液体の入ったフラスコはその下の三脚台で支えられていて、
現実世界の錬金術で特別な意味を持つ「黄金の三脚台」を示唆している可能性はあり、
以上より魔術と錬金術が関連している可能性は残ると思います。
天星郷のレクスルクスの楔にある研究室にも、バルメシュケの研究所にあるものと同じような三脚台が置かれています。
レクスルクスは、現実世界の錬金術の「レクスマリヌス」(海の王)を参照している可能性は残ると思いますが、
魔法や魔術がレクスルクスの楔にあるかというと、ここは現時点では不明です。
「石ころ」の謎(2)へ続きます。