(以下バージョン7.6(後期)までのネタバレがあります。)
話はバージョン6.4にさかのぼるのですが、
天使の墓所で、エルドナ神がレクタリスの魂を世界樹の花で救済し、ナドラガ神が他の天使たちも転生できるようにしたことに対し、レクタリスはお礼を言います。
「ありがとう エルドナ。
ありがとう ナドラガ。」
気になったのは次の箇所です。
エルドナ
ナドラガ
左上の「エ」の字から、右→下→左の順に進むと「エルドナ」と読めます。
右上の「ナ」の字から、左→下→右の順に進むと「ナドラガ」と読めます。
名付けたのが誰かはわかりませんが、この名付けの意図はどのようなものが推測できるでしょうか。
兄と妹という関係の分かち難さを意味しているのかも知れないですが、
言葉は〝本来混沌としている世界に区切れを入れて整理する働き〟を有する(日誌「言葉の「分節化」について考える(2)」)ことから、
名付けたのがもし女神ルティアナとしたら、名付ける相手が神であることから、
世界の創世や生命の創生といった「究極の錬金術」(不思議の魔塔1階の本)に関する情報を潜めている可能性はゼロではないと思います。
「コ」の字(「逆C」の字)と「逆コ」の字(「C」の字)がエックスの文字のように潜在していますが、
ここからどのような錬金術的意味がくみ取れるでしょうか。
同学社の『錬金術事典』p.44-45によると、Cの字や逆Cの字は月を表し、月は銀に相応することが基本で、
ここからさまざまな意味の追加や記号の変形が起きていくようです。
Cは「凝固(コアグラ)」の頭文字であることから、凝固の意味もあるそうです。
Cの字と逆Cの字が合わさるとエックスのようにも見え、魚座(双魚宮)の記号にも似ていて「溶解」の働きをなすことがあり、
エックスからは凝固と溶解(結合と分離)や生きている銀などの意味が出てくるそうですが、
凝固と溶解というと、バージョン7でたびたび出てきた「反転(逆転)」(溶解と凝固をくり返すこと。「ソルウェ・エト・コアグラ(溶解せよ、そして凝固せよ)」とも)のことで、創生としての錬金術において要となるプロセスではないかと思われます。
また、エックスはバツ印のようにも見えますが、『ミナデインvol.6』p.032によると「円の外周にデザインされているのは、ローマ字の『X』に丸をふたつつけたような模様だ!」とあります。
コスモスライブラリーの『中世宝石賛歌と錬金術』p.85-87によると、「十字形は、横線と縦線が交差し、火・空気・水・土の4元素によって構成される私どもの世界を示す最も単純な記号です」とあり、
「無限にのびる4つの線の出発点となり、決して離れることなく、永久に無限の中心となる原点に結びついた線であります」とも説明されていて、十字やエックスは四大元素や永遠を表すそうです。
この画像では、中央に天使のモザイク画があり、その周囲にXに丸をふたつつけたものが8つ描かれています。
ひとつ前の日誌「五種族・竜族・天使を妄想気味に考える」では竜族が地上の民(五種族+人間)を統べる話がありましたが、
モザイク画が作られた当時はまだ魔族はいなかったので、もし8つのXが四大元素で構成された生命体とするなら、
五種族+竜族+人間で、あとは四大元素で構成されていない創生のチカラ自体である天使という可能性はあるでしょうか。
Xの間には点が2つ描かれていますが、上述の事典p.19によると「2つの点によって示される2原理は、釣り合いのとれたバランス・調和の原理であり、また対立の原理でもある」そうです。
線と線やコの字と逆コの字を結び付けたり、性別などの対立を表している可能性はあるでしょうか。
四大元素には第五元素(創生のチカラに似たもの)が必ず含まれていて、エルドナ神やポルテもあらゆる生命や物質には創生のチカラが含まれ、創生のチカラによりそれらを存在せしめると話していました。
するとこの床模様は、Xという四大元素で構成された五種族+竜族+人間(+天使)を、創生のチカラ(モザイク画の天使)で統合しているといった解釈はできますが、もちろん妄想の域を出ません。
結局のところ、エルドナとナドラガに、創生としての錬金術・四大・永遠などの意味が、名付けた者に埋め込まれていたのかもわかりません。
おわり