(以下ストーリーのネタバレはありません。)
ラジオ局のTOKYO FMに勤務し、作家活動もしていた延江浩(のぶえ・ひろし)さんが2025年4月に急逝し、
昨日延江さんをしのぶ集いが舞台形式で行われ、参加してきました。
90分という時間内で、延江さんの業績について笑いが多めのトークショーや、
延江さんの著した、瀬戸内寂聴さんをモデルとした女性を描いた小説『J』の朗読などが行われました。
舞台の進行・構成はロバート・キャンベルさんが作成した台本をもとになされ、司会もキャンベルさんが務めました。
開場と同時にギタリストの佐橋佳幸さんが登場し、「ムーンリバー」という『ティファニーで朝食を』で用いられた楽曲を、ギター一本で演奏しました。
キャンベルさんと佐橋さんがオープニング曲は何がいいか相談し合ったところ、延江さんが好きだった曲でおとなしめの曲に落ち着いたみたいです。
キャンベルさんいわく延江さんは「どの業界でも名物男」で、異業界の人物どうしを、その人柄や(強引でやや無責任な)手腕で結び付けてくれる、紹介人のプロのような人物だったそうです。
小説『J』の朗読は、劇作家で俳優の長塚圭史さんと、俳優で日本舞踏家の藤間爽子さんが行いました。
藤間さんによると約2時間の練習時間で長塚さんと演じ方を煮詰めていき、
さらに佐橋さんのギターを主に効果音や10秒程度の間奏として朗読に挟んでいました。
ギターをここで入れる・入れないは長塚さんと佐橋さんとで相談し合い、キャンベルさんも様子を見守っていたそうです。
〝こう演じれば、観客だけでなく、もし延江さんが見ていたらきっと笑って喜ぶだろう〟という延江さんへの演じ手たちの思いが伝わってくるようでした。
藤間さんはある日同じ電車の同じ車両で延江さんと偶然ばったり会ったもののお互い声をかけ合うことはなく、後日延江さんから藤間さんへスカウトの連絡が来たそうです。
長塚さんは延江さんに舞台やラジオの仕事を依頼され、中にはかなり無茶な企画もあったみたいですが、
数年間で劇作家としての能力が延江さんにより高められたという実感が得られたそうです。
佐橋さんも、気付いたら延江さんによって長塚さんや、このあとビデオ出演する作家の川上未映子さんやミュージシャンの坂本美雨さんと仕事をする仲になっていたそうです。
延江浩さんのイベントに参加して(2)へ続きます。