(以下バージョン7.6(後期)までのネタバレがあります。)
日誌(6)に続いて「扉」について考えてみます。
女神ゼネシアによって再創生されたポルテは、「これまでのおはなし」によると、
「新たなポルテにより アストルティアは よみがえった」と、創絶の崩界竜により創失したアストルティアを蘇らせたことになっています。
なぜ唐突にポルテはアストルティア全体を復活させるまでの創生の能力を獲得していたのか。
ここの伏線があったとしたら、バージョン7.0のガートラント城でドゥラ院長たちの目の前でポルテが種から植物を咲かせたことです。
あの時ポルテは、足手まとい扱いしてきたヒューザに激怒し、
「あたし 特別な術が 使えるんだよ〜。きっと 役に立つよ!」
と反論しつつ、種に生命力を与えて成長させ、花を咲かせました。
ポルテが対象に生命力または創生のチカラを与えると、対象の成長の速度を通常よりも早めることができるようです。
日誌「バージョン7.4について妄想する」で書いていたんですが、
「大地という母胎でゆっくりと成長する金属が、錬金術によりその成長の速度を早めることができ、錬金術を時間操作であると捉えることもできます」とあるように、
錬金術(恐らくその例が世界の創世や生命の創生)は時間を加速するテクノロジーであるという一面があります。
ここは妄想気味の推測になりますが、ポルテに宿っていた種にはアストルティアの大地とその擬人化された魂の設計図のような役割があり(日誌「ポルテの謎(5)」)、
7.6終盤で前述のようにゼネシアが種に創生のチカラを注ぎ込んだタイミングで設計図が書き換えられ、ポルテの能力や記憶、さらにはアストルティアの設計図にまで変化が生じたのか、
上述の、大地の中にある「金属」は「種」とも読めるのか(大地の中で卑金属が貴金属に成長するには途方もない時間がかかるのを、錬金術により急速な成長が見込める)、
錬金術とは自然を不完全なものから完全なものへと成長速度を早めて完成させる「術(アルス)」であり、ポルテが言う「特別な術」とは、女神セレシアが宿した神の種ゆえに、創生という名の「アルス・マグナ」(大いなる神の術)の可能性はあるのかと妄想します。
バージョン7.6終盤。創失の世界の暗闇の中で、ゼネシアにより再誕したポルテは両手から黄色がかった緑色の光を放ち続けると、
誓約の園にあったものと同じデザインの扉が現れ、ポルテは主人公に笑みを見せていることから、扉の出現と世界の再創世に関してなぜかポルテには理解があったようで、
ゼネシアによるポルテの再創生時に何かがポルテに起こったようです。
扉と世界の再創世の双方には関連がありそうです。
その後、扉は創失の塔屋上へとつながり、エンディング後に見に行っても残っていて、
扉に触れると「誓約の園に あったものと 同じ 古めかしい扉だ……。」と、「同じ」と説明があります。
この「同じ」は、〝全く同一〟なのか、〝オリジナルと複製の関係〟なのかはわかりません。
世界の再創世や錬金術の速度を早める技術が扉と関わっている可能性があるということは、
この扉は錬金術に関与する可能性は残ると推測できます。
日誌「ポルテの謎(4)」の最後で少し書いたんですが、八坂書房の『魔法の門 ポルタ・マジカ』という錬金術の解説本は、
本のタイトルが「ポルタ(扉・門)」と「マジカ(魔法)」を合わせたようなネーミングで、まるでバージョン7を象徴するかのようなタイトルです。
そして実際この本では特に第6章で門について錬金術視点での詳細な解説がなされています。
以下、『魔法の門』第6章を中心にどういった錬金術的意味が門にあるのか、バージョン7.6の扉で使われる可能性のありそうな箇所を、
次の日誌(8)で抜き出し、考えてみたいと思います。
ポルテの謎(8)へ続きます。