(以下バージョン7までのネタバレがあります。)
バージョン6.5でジア・ルーべの身体を乗っ取ったジア・レド・ゲノスは
神化の光炉で自身を神化させようとしましたが、
疑問に思ったのは、ゲノスの結晶化光線を受けたユーライザが神化したので、
もし結晶化光線を自身に照射すればユーライザと同じように神化できる可能性もあったのではと思いました。
なぜゲノスは神化の光炉を使っての神化を企てたのでしょうか。
しかし、もうひとつの可能性が考えられ、やや妄想混じりで書いてみます。
ジア・クト念晶体の幹部たちは、名前に宝石の名称が含まれていました。
ジア・レド・ゲノスはどうなのか。
6.5ラストで「レドは 前任者の名」と述べられ、「レド」は宝石や鉱物に関する名称である可能性は残ると思います。
では「レド」とは一体何のことなのか。
英単語では、同じ表記であっても、品詞・意味・語源が異なると、発音が異なる場合があります。
たとえば「lead」という英単語において、動詞の「導く」という意味なら発音は「リード」、
名詞で「先頭、他より先を行く者」の意味なら同様に「リード」です。
そして、同じく品詞は名詞でも金属の「鉛(なまり)」を表すとき lead は「レド」と発音します。
もしレドが鉛を意味するとしたら、ここで新たに疑問が生まれます。
ジア・クト念晶体の幹部たちはみな宝石の名前だったのに、
鉛は卑金属です。金や銀といった貴金属のような価値はなく、現実世界の地球であれば大量に存在しています。
価値の低い卑金属の名前をなぜ万象の王は持っていたのか。
ここからは妄想多めの推測になりますが、ジア・クト念晶体が錬金術用語を複数用いる理由は何でしょうか。
ジア・クト念晶体は「収穫」「王」などの錬金術用語を用いていました。
「収穫」は〝対象から第五元素を抽出すること〟で、第五元素はこのゲームの創生のチカラと似ていることから、
ジア・クト念晶体による創生のチカラの「収穫」も錬金術の匂いがしていました。
「王」は現実世界の錬金術書でよく出てくる表現で、〝卑金属を貴金属に変成する人物〟を指したり、
いわゆる〝賢者の石(哲学者の石)そのもの〟を表すこともあるそうです。
錬金術では、卑金属は大地という母胎で眠り続けゆっくり成長することで貴金属になり、鉛も貴金属になることができるという考え方があります。
そして、大地から入手した卑金属を貴金属に成長させるスピードを錬金術により加速することができ、錬金術には時間操作のテクノロジーという側面があります。
もしジア・レド・ゲノスが錬金術のテクノロジーを持っているとしたら、
レド(鉛)という卑金属をその技術で貴金属に変質させて輝かせ、
第五元素に相当する創生のチカラを収穫的に抽出する「王」という可能性は残ると思います。
ちなみに、現実世界の錬金術では金属は惑星と結び付けられることがあり、鉛は土星を表します。
キューロピアからは土星のような惑星が見られますが、レド(鉛)は土星と共時性的に引き寄せ合ったのかどうか。
キューロピア侵攻を決めた動機は。
誠文堂新光社の『色彩の博物事典』の「呪術としての色彩」によると、
紀元前10万〜1万年前の旧石器時代後期の原始狩猟採取民が描いた壁画や岩絵は黒・白・赤(褐色)・黄の4色で、
この白が「White lead(ホワイト・レド)」(わずかに黄色っぽい白色)の可能性があり、神聖を表す色であるそうです。
鉛色というと青みがかった灰色をしていますが、ジア・レド・ゲノスの体の色はわずかに黄色っぽい白色でホワイト・レドに近いと思います。
ゲノスはかつては鉛色だったのかどうか。今後ゲーム中で描いて欲しいところです。
ここで最初の疑問に戻ると、ゲノスが神化の光炉を使って神化したがった理由は何なのでしょう。
結晶化光線で自身を神化するのは何か問題があるのでしょうか。
錬金前の卑金属は黒で象徴されますが、ゲノスの体は白色で、赤い宝石のようなものも埋め込まれています。
結晶化光線ではこれ以上自身の念晶体の変質が無理である事情はあるのか。
錬金のプロセスは黒→白→赤ですが、既に赤に達しているので通常の錬金術ではこれ以上の錬金プロセスの進行が不可能であるなどの理由はあるのか。
現時点で答えは出ませんでした。ジア・クト念晶体という種がこの世に誕生した歴史も今後どこかで描かれることが期待されます。
なお、「王」というとじめじめバブルのまめちしきに「かつて(中略)キングと呼ばれていた」とあり錬金術との関連の有無は不明です。
また「王冠」は、メギストリス城前の兵士によると「プクランド大陸の王冠と うたわれし 美しき城である」とのことで、なぜ城を王冠という比喩で表しているのかも不明のままです。
おわり