(以下バージョン8.0までのネタバレがあります。)
『紅竜たちの記憶』(全5話)というバージョン4のクエストが8、9年ほど前に配信されましたが、
バージョン8.0を終えた状態でリプレイしてみると、バージョン5以降の錬金術や不老長寿・不老不死などに関する伏線めいたものが複数見られ、
以下このクエストを大まかにふり返りながら、バージョン8.0やそれ以降への影響はあるのか妄想もしてみたいと思います。
第5話のクエスト579「人生で大切なもの」で登場したドワーフ男性キバリオは、
第4話でリュウタと共に旅をした3000年前のドワーフ男性キバチェの子孫ですが、
この「キバリオ」という名前の由来は、現実世界で1908年に出版された『キバリオン』だと思われます。
ヘルメス・トリスメギストスの古代の教えをまとめたもので、
ヘルメスをオカルトの叡智の父・占星術の創始者・錬金術の発見者とし、7つのヘルメス原理を論じています。
ゲーム中ではキバリオが、3000年前の祖先キバチェを創始者として紅竜を友とし家督を継いできたと言っていることから、
錬金術や7つの原理などが出てくることを、キバリオという名前で暗示しているようです。
第1話のクエスト478「旅に出ると決めた日」冒頭で、クエスト受注元の錬金術師コンギスはこう言います。
「オレは コンギス。王立アルケミアで
不老長寿を研究している 気鋭の錬金術師だ。
……この間 クビになったがな。」
王立アルケミアは、魔法生物である異形獣の培養を行いエテーネ王国民から生体エネルギーを吸い取る悪行を重ねていた上に、
今度は魔法生物の紅竜リュウタ・コドラン・ドラスケを飼っている、不老長寿の研究者コンギスをクビにしたというのです。
ドミネウス王の配下である指針監督官(ベルマら)は表向きは魔法生物を目の敵にしているので、コンギスが魔法生物を飼い続けていると、今後彼は不老長寿の研究を王都でできなくなってしまうのでしょう。
ちなみにこの文脈からは、コンギスが解雇された理由に不老長寿の研究を行っていたことが含まれるかはわかりません。
バージョン8.0では、分岐界ユーマグラム全土を支配しようと戦乱の渦を巻き起こした魔皇の存在が明らかになります。
魔皇は不老長寿を通り越して不老不死になっているそうですが、
可能性のひとつとして自身の肉体に錬金術を施したという線はあるでしょうか。
不老不死は、不思議の魔塔の『錬金術師ゾーネスの栄光 第2巻』にも
「錬金術の究極の目的とは 何か?
ある者は 鉛を黄金に変えることだと言い
ある者は 不老不死の肉体を得ることだと言う。」
とあり、錬金術により長寿を越えて不死になることができるみたいです。
現実世界の錬金術ではいわゆる賢者の石(エリキサ)を服用すれば不死になるという説もあります。
また、2行目にある「鉛を黄金に変えること」は、鉛は英語で lead(レド)であることからジア・レド・ゲノスがその成功者の可能性はあり、
その場合卑金属を貴金属に変え、創生のチカラを奪い取る「王」のことを意味すると思われます(日誌「ジア・レド・ゲノスの謎」)。
錬金術師ゾーネスは王や不老不死を否定しますが、王は主人公に倒されるまで恐らく数万年は王だったのでしょうし、
分岐界の魔皇は少なくとも数千年は生き続けてその名をユーマグラムに轟かせていて、
悪い意味ではあるものの二人とも成功者だという見方も一応できます。
バージョン6と8の内容から『第2巻』を照らしてみると、ゾーネスの言い分が正しいことを証明するには、
魔塔建設後のゾーネスの足取りを追うことが必要になると思います。
魔塔は神の知識へと通じるのか。ゾーネスは神の知識に到達できたのか。それとも魔塔は敗北者となった彼の墓標と化したのか。
なお、ローマスによると魔皇は皇帝であると説明がありましたが、
「皇帝」とは複数の国家(などのまとまり)を支配する者で、
これに対し「王」は通常はひとつの国(などのまとまり)のトップです。
8.0の範囲ではカラマドの町もソルベルム王国もアグーラ廃村も魔皇の支配下にはなく、自称皇帝のようにも思えるのですが、
もしかすると8.1以降で魔皇の支配国が出てくるのかも知れません。
『紅竜たちの記憶』をふり返り、バージョン8.0以降について妄想もする(2)へ続きます。