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忘却のおじいちゃん

テオフィロス

[テオフィロス]

キャラID
: RW642-070
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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テオフィロスの冒険日誌

2023-01-12 15:17:41.0 2023-01-12 21:58:21.0テーマ:その他

【雑談】 アスバルの父親、イーヴ王はどうなったのか? ( 後編 ) 【 ネタバレ注意! 】

※ Ver5のネタバレあり! 注意!



よろしいですか?





5.『 ヴァラックの正体と生きていたイーヴ 』

ヴァラックの正体はまず間違いなくイーヴです。
以下に、その根拠をあげていきます。


・ イーヴとエルガドーラの口論を知っていた。

 前回の日誌の 2.『 エルガドーラ王妃がアスバルを連れて魔界に戻り、イーヴはアストルティアに残る 』 にてヴァラックの口からイーヴとエルガドーラが口論する様子が語られました。しかし、なぜこの口論の内容をヴァラックがこれほど詳細に知っていたのでしょうか?イーヴが妻とのケンカの内容を従者に語るとも思えません。また、第三者であるヴァラックがいる場所でプライドの高いエルガドーラが感情をむき出しにして夫とケンカをするとも思えないのです。



・ 兵士ガスヴィンの証言

 ベルヴァインの森西にいる兵士ガスヴィンはヴァラックについてこう語っています。

「 さっき ベルヴァインの湖のほうへ
  男が ひとり 歩いていったんだが
  どうも おかしいんだ。
  長年 見張りをしてるから 知ってるんだが
  あの男は 銀翼竜の渡りの時期に
  毎年 欠かさず 湖を 訪れていてね。
  なのに 今年は とっくに渡りが終わった
  今頃になって 湖へ やってきたんだぜ。
  いったい どういう風の ふきまわしだ? 」

 ヴァラックがただの連絡係であるならば毎年欠かさず同じ時期にベルヴァイン湖を訪れる必要はありません。ベルヴァイン湖はイーヴとエルガドーラにとって大切な思い出の地でした。そして、イーヴはエルガドーラに宛てた手紙で 「 約束の日 あの場所へ 来てほしい 」 と記しています。
 おそらく、銀翼竜が渡りをする時期にベルヴァイン湖にエルガドーラとアスバルが来てくれることを願い、毎年訪れていたのではないでしょうか。

 そして、ヴァラックが湖から去った後に再びガスヴィンに話しかけるとこう言います。

「 毎年 ベルヴァイン湖を 訪れていた男が
  さっき 俺に あいさつして行ったよ。
  もう ここに来ることはないから……って。
  ずいぶん さみしそうな ようすだったが
  何が あったんだろうなあ 」

 エルガドーラの死を悟ったイーヴは、親子三人でアストルティアで穏やかに暮らすという願いが二度と叶わないことを知ったのでしょう。



・ 宮廷魔術師サラジャンの証言

 ヴァラックが湖を去った後に、ザハディガル岩峰にいる宮廷魔術師サラジャンに話しかけると次のように話してくれます。

「 しばらく前…… かつての 我が主
  前王イーヴ様が 魔界へ戻られ
  この地へ お立ち寄りくださったのです。
  イーヴ様は 二度と 魔界へ戻らぬゆえ
  魔王アスバル様を 頼むと 言い残し
  いずこかへと 立ち去られました。
  あの さみしげな ご様子では
  おそらく アスバル様には お会いせずに
  旅立たれるつもりなのでしょう。

  …え? 連絡係のヴァラックによると
  前王イーヴ様は 亡くなられたと?
  …では 私は 夢でも 見たのでしょうな 」

 サラジャンは誤魔化していますが、イーヴと会ったのは間違いないでしょう。そしてヴァラックとイーヴの関係も知っており、ヴァラックが「イーヴ王が死んだ」と言うのならそういうことだと悟ったのだと思います。



・ 兵士サッシェンドの証言

 ヴァラックが湖から去った後に、エルガドーラの部屋の前にいる兵士サッシェンドに話しかけると次のような話が聞けます。

「 そういえば 先日 夜の見張り中に
  不思議なことが 起きたのです。
  誰もいないはずの 王太后様の部屋から
  なにやら 恋の詩のようなものを 詠む
  男の声が 聞こえてきたのです。
  すわ 賊か! と 室内に飛び込むと
  中には 誰もおらず かわりに
  見覚えのないブーケが 置いてありました。
  何も 盗まれては いなかったようですが
  いったい 何者のしわざだったのか?
  薄気味悪い 出来事でしたよ 」

 あらためて王太后の部屋に入ると、ヴァラックからアスバルに渡してくれと頼まれたものと同じ 「 手向けの花 」 で作られたブーケがテーブルに供えられていました。


 兵士に気付かれず王太后の部屋に入り、手向けの花のブーケを供え、恋の詩を詠む…
 イーヴが、愛するエルガドーラに最期の別れを告げに来たのでしょう。

 そして、イーヴは今も亡き妻を想いながらアストルティアで生きているのだと思います。



最後まで読んでくださってありがとうございました。
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