レンダーシアの名門高校と言われるダーマアストルティア学園。
ここでは生徒達が日々の学園生活に華を咲かせる為色々な学校行事が行われている。
ダーマアストルティア学園では部活が盛んであり、文化部、運動部と各々が精進するべくみなが勤しむ日々が送られている。
そして今日新たな生徒が、ここダーマアストルティア学園へ編入してきた。
その生徒の名は…
ネギ
彼はまだ見ぬ学園生活に期待を抱き弾む思いを抑えつつ学び舎へ向かうのであった。
クラスメイト達はネギに対し温厚に接し、編入してきたばかりだからと校内案内を始めとした色々な情報を持ってきた。
その中には部活案内のプリントも含まれていた。
サッカー部
バスケ部
テニス部
バミトントン部
男子バレー部
女子バレー部
野球部
ソフトボール部(女子)
卓球部
剣道部
弓道部
陸上競技部
水泳部
チアリーディング部
和太鼓部
茶道部
吹奏楽部
コーラス部
科学部
料理部
菜園部
様々な部活に魅力を感じつつもクラスメイトが部長をやっている部活を見学する事にした。
その選択肢が波乱を巻き起こす事になるとも気付かずに…。
ネギが見学候補にしたのは…
チアリーディング部
だった。
するとクラスの一部からはネギを痛い目で見る者が現れた。
A『男なのにチアリーディング部って…マジかよ笑』
B『アイツやべーよな笑』
C『でも部長もやべー奴だよなww』
B『後で見に行かね!?』
C『オッケ!行こーぜ』
A『俺アイツに報告してから行くわ』
B『マジ!?…標的にされたらネギのやつ終わりじゃん…かわいそww』
そんな彼らの会話を知る術もなくネギは部活見学へ赴いた。
ウ『あっそ~れハッスル♪』
ネ『あっそ~れハッスル♪』
見学のつもりが部活体験をして汗を流すネギと部長のウロ子である。
まるでどこかのバラエティ番組で流行った『ゴ○エ』を思い出させるユニフォームに身を包み自ら部員を引っ張るその姿にネギは惹かれていた。
ネ『俺、チアリーディング部に入ってみたい!!』
そんな思いを胸に残しつつ次の日を迎えた。
しかし、教室で待っていた現実を受け入れる事が出来なかった。
ネギの机が無くなっていた。
ロッカーには誹謗中傷の言葉の数々が書かれていた。それにいち早く気付いたのはウロ子だった。
ウ『チョットダレヨ、コンナコトシタノ!!』
ウロ子の言葉をその場にいた全員が聞いていたが全員がそれに反応する事は無かった。
急いで備品室から椅子と机を戻すも、移動教室が終わり戻ると机は廊下へ放り出されていた。
なんで俺がこんな目に…
早くもダーマアストルティア学園への希望が崩れ去ろうとした時、目の前に1人の男が現れた。
??『調子にのってるからだよ…』
その声の主の方を振り向く間もなくネギは数人の生徒によって備品室へ連れて行かれた。
大量の水と石を入れたバケツを両手に持たされ、足の上で線香花火をされる、といういじめを受けている事実を受け入れられる事が出来ないまま苦痛に耐えていた。
ネ『キミ…確か同じクラスの……シュンくん』
シ『だからなんだよ…』
ネ『もう辞めてよ…仲良くしようよ』
シ『うぜぇよ…そーゆーの』
ネ『どうして…』
耐えきれなくなりバケツを落としそうになったその時だった。
??『マチナサイ!!ソコマデヨ!!』
そこに現れたのは、息を切らして顔を真っ赤にしながらパンツ丸見えになっている事にも気付かず駆けつけたウロ子だった。
ネ『ウロ子ちゃん!』
ウ『シュンクン、アナタ、ホントウハ、カレトオトモダチニナリタインデショ!?』
ネ・シ『!?!?』
ウ『スナオニナレナイカラ、コンナコトシテ、ジブンノキモチニウソツイテイルノネ!?』
シ『……っ!!』
ネ『シュンくん…本当なの??』
シ『だからなんだよ!!悪いかよ!!』
ネ『俺嬉しいよ!!ここに来てまだ日も浅くて友達と言える友達が居ないから…だから』
ウ『モウコンナバカナコトハヤメテ、ミンナデナカヨクシマショ!』
シ『こんな事したのに…何とも思わねぇのかよ…』
ネ『そりゃ…嫌だったけど…でも友達が増えるなら俺は構わない!!』
終始半角カナの何言っているか判別しにくいウロ子の活躍により、ネギとシュンは晴れて友達と呼べる仲になる為の、第一歩を踏み出し始めた。
今後このダーマアストルティア学園で起きるであろう様々な楽しい事やハプニングにも、3人一緒であれば立ち向かえると思うネギであった。
今後の彼らの活躍に期待して第一幕を終了とする。
出演:ネギさんよォ、シュン、ウーロ
アイデア:ルーク
執筆:ノエル
撮影協力:21鯖の皆様