リュウフは アーラテルム城から 出た。
兵士
「あっ あなたは。
ちょっと お待ちください。」
リュウフ
「あ はい。」
兵士
「あなた さっきここに 兵士と共に入っていきましたよね?
さきほど 何がありましたか?」
リュウフ
「この王国の王様に 謁見していました。」
兵士
「アルフレッドさまに 謁見していたのですか…………?
そうでした。
あなたは一体 何者なのですか?」
リュウフ
「勇者です。」
兵士
「やはり そうでしたか!!
なんだか あなたを見た時
なんだか そのような気がしたのですよ。」
兵士
「では あなたに少し 頼みたいことがあります。
少し いいでしょうか?」
リュウフ
「はい。」
兵士
「それは 1年前でした。
大魔王と名乗る魔物と その大魔王の部下たちが
この王国へ 襲来しました。」
兵士
「すると このアーラテルムの王族である
ルシェル姫さまが 大魔王のしもべに さらわれたのです。」
兵士
「その ルシェル姫さまは 金髪で 赤マントで 実に強かった。
そのチカラは 世界最強とも言われ
魔族にも 恐れられていたのだろう。」
兵士
「だが その大魔王のしもべのほうが 圧倒的に強く
ルシェル姫さまも すぐにさらわれてしまいました。」
兵士
「そして 魔族はこの王国を 破壊しようとしましたが
なんと 不思議なチカラで
この王国は守られたのです。」
リュウフ
「不思議なチカラ?」
勇気の精霊
「おそらく 私の張った 透明の結界のことでしょう。
私は この王国が 1年前に襲われたとき
急いで 透明の結界を張ったのです。」
勇気の精霊
「おそらく 私の姿は あなたのような
精霊にしか 見えないので…………。
きっと この兵士さんは 気づいていなかったのだと思います。」
勇気の精霊
「あのバリアが 私の張った透明の結界ということを…………。」
リュウフ
「なるほど。」
リュウフ
「兵士さん。
そのチカラは どうやら 精霊さまの張った
透明の結界だそうです。」
兵士
「精霊さまが この世界に いるというのですか?」
リュウフ
「実は 自分は精霊さまの一族だそうです。
そして 自分には今 勇気の精霊さまが 宿っています。」
兵士
「どういうことか 詳しく説明してくださいませんか。」
リュウフ
「わかりました。」
リュウフは 色々なことを 兵士に説明した!
兵士
「なるほど! よくわかりました!
では………… ルシェル姫さまを 助けてくださいますか?
ですが どこにさらわれたのかは まだわかりません。」
兵士
「ルシェル姫さまを さらったのは
たしか とても巨大な ライオンのような魔物でした。
その魔物を見つけたら ルシェル姫さまを 救ってください。」
リュウフ
「わかりました。
いつか必ず 見つけ出します。」
リュウフ
「あの 勇気の精霊さま。
僕は 精霊の一族なんですか?」
勇気の精霊
「そうですよ。
あなたは まぼろしの 第九の精霊です。」
リュウフ
「僕は とある世界の 英雄だったんですよね?
その世界でも 精霊として 生きていたのですか?」
勇気の精霊
「そうです。実は私たちも
元々は その世界にいました。
そして今は その世界に 大御神さまもいます…………。」
リュウフ
「大御神さまも?」
勇気の精霊
「そうです。
大御神さまも 今はその世界へ 挑んでいます。」
リュウフ
「そうなんですか。」
勇者は アーラテルム王国の 王族である
ルシェル姫が さらわれたことを知った。
そして 大御神さまが 今 遠い世界に挑んでいることも知った。
この世界や 遠い世界では 何が起きているのか…………。
それは リュウフには まだわからないことだった。
To be continued...