ボンゾルフ
「あと壁画は 三つのようだ。」
ボンゾルフは 次の壁画を見た。
怪物と それに挑む者たち そして
謎の手が 描かれている。
古代ゾルボナ語で 歴史も書かれている。
『創造と破壊』
リュウフは 混沌の座に赴き
見事 天聖輝のつるぎを 見つけ出した。
そして 聖の異界と 魔の異界の境界にて
剣を振ると アボロイドの鎮座する
狭間の異界への道が 開いた。
そして そこには魔軍長アボロイドがいた。
魔軍長アボロイドは こう語った。
「創造とは 破壊である。
無いというものを 有るというものに変える。
それすなわち 虚無を破壊することだ。
「破壊とは 創造である。
有るというものを 無いというものに変える。
それすなわち 虚無を創造することだ。
「なぜ 人々は 間違える?
美しき世を 創造するには
虚無を創造しなければ ならないのに。」
リュウフは 答えた。
「創造が必要なんじゃない!
貴様を破壊し………… 邪悪を破壊してこそ
美しき世が………… 平和な世が 創造できるんだ!」
こうして 最後の聖戦が始まった。
果てしなき死闘の末
メティレ王子などの仲間と共に
アボロイドを 死の寸前まで 追いつめた。
そうして決着が着きそうであった…………。
しかし 悲劇は起きた!
アボロイドは 神のチカラを宿した者。
すなわち 時空を操れる存在であったのだ。
アボロイドは リュウフが開いた 時空の裂け目を閉じ
そして 狭間の異界の 時空を歪めた。
空間が どんどん縮まっていくのである。
こうして アボロイドは リュウフたちを
空間の壁と壁で 押しつぶし 道連れにしようとしたのである。
もはや 打つ手はなかった。
…………こうして 全ての伝説は 終わった。
狭間の異界が消滅したことで 聖魔それぞれの異界の者たちも
こういった出来事が起きたことを 知ったので
この伝説は アルラード王国に 語り継がれた。
…………1日間だけ。
ボンゾルフ
「い………… 1日間!?
これは どういうことだ…………。」
ボンゾルフは 続きを読んだ。
残念だが 狭間の異界は 完全に消滅したワケではない。
確かに 入口は消えたので 外から消滅したと思われたであろうが
実は 消滅していなかったのだ。
狭間の異界に 存在した者は
魔軍長アボロイドと リュウフたちの仲間だけでは なかったのである。
彼らの頭上より 声が響く…………。
「…………いよいよ この時が来たのに
異界を封じ 押しつぶすなど 哀れな事をするな。
死ぬまで戦わぬとは 愚かなる者の象徴よ…………。
「まあ よい…………。
私が望んだものは 全て 揃ったのだから。
「…………四柱神の 全てが!」
頭上には 怪物がいた。
謎の球体の姿であった。
「絶対なる暗黒のチカラを宿した 魔軍長アボロイド。
天聖輝神のチカラを宿した 天聖輝のつるぎ。
そして 哀れな弱者に変えられし終焉神 リュウフ。
「貴様らと出会えて 光栄だ。
我が名は 輪廻命神………… いや その名は捨てた。
今の我は 万物に逆襲する者…………。
「命絶邪神 メビウロス!」
「リュウフに 教えよう。
貴様の真の名は ボンゾルフ…………。
終焉をもたらす 伝説の神。
「かつて我は 貴様をこの 狭間の異界に封印した。
聖の異界と 魔の異界の 死者の魂を集めるべく
それぞれの異界の狭間に 封印したのだ…………。
「…………だが!
やがて解放された貴様は 我を殺し 神のチカラを奪い
我は 魂だけの この醜い姿となった。
「そして 貴様にこの異界に 封印された!
神のチカラを失いし我は この牢獄より
出られず この日まで生きてきたのだ。」
メビウロスは 自らのチカラだけでなく
肉体さえ 失ってしまっていたのだ。
続いて こう語った。
「しかし 絶対なる暗黒のチカラを得た
魔軍長アボロイドが それぞれの異界を見守るがために
この異界を開いたことが 我にとって幸運だった。
「我は 貴様がアボロイドを討ちに
ここまで訪れることを 知っていた。
だが 貴様は ここに至る術を知らなかった。
「ゆえに 我は 天聖輝神レイセークを名乗り
あの遺跡にて 貴様に助言を与え
ここに 導いたワケだ。
「復讐の時である。
貴様ら全てを喰ろうて 我は
万物の神となろう。」
こうして メビウロスが 襲いかかったのである。
To be continued...