ボンゾルフ
「変わった壁画だな。
わざと真っ二つにしているのか?」
次の壁画は 真っ二つにされている。
そして 周りにはいくつかの四角がある。
ボンゾルフには世界を描いているように見えた。
古代ゾルボナ語で 歴史が書かれている。
『世の終焉』
メビウロスが 襲いかかった瞬間
リュウフは 気を失った。
気がつくと リュウフは
魔の異界の 最果てに 戻っていたのだ。
「今 一体 何が…………?」
リュウフは 戸惑っていたが
2日かけて 祖国アルラードへ 戻った。
アルラード王国へ 戻ると
カルトリット姫が やってきて言った。
「ありがとう リュウフ…………。
異界の門が閉じて 1日以上戻ってこないから
みんな てっきり 死んじゃったかと思って…………。」
リュウフは 終わったのかと 安心するも
メビウロスの事が 気がかりであった。
「終焉の刻は 来たれり。」
すると 突如 空が裂けた。
そして そこから謎の存在が現れた。
かの者は 言った。
「私は 絶対なる暗黒…………。
大いなる邪神の王と ならんがために
この地へ 舞い降りた。
「さあ 天地の理をくつがえし
万物を焼却せん。」
すると 天空を炎が覆った。
そして 天地が逆さになり
人々は 炎の中へ 堕落していったのだ!
もはや 人智を超えた 強大すぎるチカラに
立ち向かう術など 微塵もなかったのである。
だが リュウフだけは 時を止められた。
そして 互いに語り始めた。
絶対なる暗黒
「愛すべき者を失い どうだ?
皆を 救いたくはないか?」
リュウフ
「貴様は 何者だ…………。」
絶対なる暗黒
「私は 万物を真にあるべき姿に
戻さんとする 神。
そしてやがて 私もあるべき場所へ回帰しよう。
「…………愛すべき者を 救いたいか
それが 聞きたいだけなのだが?」
リュウフ
「…………救いたいに 決まっているが
なぜ 貴様は 皆を殺してから
そんな事を…………。」
絶対なる暗黒
「答えは 救いたい だな?
それならば 貴様に
救済をもたらすチカラを 与えてやる。
「起源の波動の チカラを…………!」
絶対なる暗黒
「…………言い忘れていた。
貴様の真の名は ボンゾルフ。
それだけは 間違うな…………。」
そして 絶対なる暗黒は
リュウフ…………いや ボンゾルフを
なんと 一瞬で殺した。
そして その死体に
起源の波動のチカラを 有り余るほど宿すと
ボンゾルフは 転生した。
その姿を 変貌させて。
…………黄金の肉体をした 凶悪かつ狂暴な 邪竜の姿に!
ボンゾルフは 溢れるほどの起源の波動を
制御することは できなかった。
やがて 理性は崩された。
絶対なる暗黒は こう語った。
「さあ 愛する者を救済するのだ。
愛する者の望みを 叶えることで…………
平和な世を 創造することで!
「さすれば 冥界にいる者どもも 報われる。
さあ 創造するのだ!
苦痛と悲哀に満ちた 平和な世を!」
ボンゾルフは 言われるがままに
天地を 焼き払った。
まず そのツメで 天地を6つに割った。
そして クチから出る獄炎で 全てを焼き払い
絶大なる魔力で 大地を凍らせ
邪悪なる怨念により 万象を猛毒の闇で苦しめ
聖の異界にあった 竜族の都を海に沈没させ
翼から吹き荒れる嵐で 全てを粉々に砕いた。
そして 大地にうずもれた魂より
死霊や 偶像を創造して
多くの災厄を ばらまいた。
こうして 異界は6つに分かれた。
灼熱に焼かれ 太陽が落ちた『炎の異界ダイナルグ』
凍てつき 天の星々が落ちた『氷の異界メタリウス』
毒に蝕まれて 月が堕落した『魔の異界ヘルガランド』
都が沈みし 水に溢れた異界『水の異界シェラーナ』
嵐で粉砕された 命一つない『天の異界フィボス』
亡国のみが残る 哀しみの地『新世界アルラード』
に。
そして ボンゾルフは やがて
死者の魂から 逸材を4人ほどかき集め 異界を見守る
異界王とした。
その中には なんと アインや カルトリットがいたが
それ以外に 古代呪文ニフラムを操る魔術師 セネクや
最強の剣士 カーシレルがいた。
こうして 異界は崩壊した。
To be continued...