果てしなく続いた 大いなる聖戦の伝説。
聖戦の果て メビウロスが 三柱の神のチカラを宿した
天魔王ジャラードを喰らい 誕生した究極神
破壊神メゾルラードは ボンゾルフと レイセークの
二柱の神のチカラで 滅ぶこととなった。
憎悪に狂わされたメゾルラードも
最後は理性を取り戻し 神々は最後の一瞬だけ 平等となった。
そうして 最終聖戦は 終わりを迎えたのであった…………。
ボンゾルフ
「レイセーク。
最後に 寄らせてほしい場所があるんだ。」
天聖輝神レイセーク
「ああ 良いぞ。
この世は 救われたんだ。
「…………おお 見ろ。
あれは………… 太陽じゃないか。」
ボンゾルフ
「長い夜だったな。
遂に 世界に黎明の時が 訪れたんだな…………。」
天聖輝神レイセーク
「それにしても どこに行くんだ?」
ボンゾルフ
「…………私が この世に転生した日に いた場所だ。
私にとっての 始まりの場所…………。
「確かめておきたいものが 一つあってな。」
ボンゾルフは アーラテルム領の東にある
せいなるほこらに 降り立った。
ボンゾルフ
「あれから一体 何年経ったんだろうな。」
ボンゾルフ
「…………ここは せいなるほこら。
昔 私が旅立つときに このほこらで
精霊から 色々もらったんだ。
「冒険の書は 焼けたし
他の道具は あまり使わなかったがな。
「精霊といえば あの邪神が 私を惑わすために
創ったもののはずなのに
こんなに助けてくれてさ。
「あいつは 蹂躙だけを望んでいたわけじゃ
ないんだろうと思って………… ほら 見ろ。
「ここの石碑………… やはり 古代ゾルボナ文字だ。
最初に 古代ゾルボナ文字を見た時
どこかで見覚えがあると 思ったんだ…………。」
天聖輝神レイセーク
「なっ!
古代ゾルボナ文字で 何が…………?」
せいなるほこらの 石碑には こう書かれていた。
『悠久の世界』
この文字を 読んでいるということは
神のチカラを得て さらに 時間に余裕もできた。
そういうことで あろう。
すなわち お前の聖戦が 終わったということだろう。
私は ずっと悔やんでいた。
私が生み出した 断罪の獄は あまりに美しく
私が 悠久の世界と 名付けてしまうほどに。
レセルガイアでは見られない 太陽や月。
まさに 理想郷とも言うべき世界。
だが この石碑を生み出すだけで 私も限界だ。
それほどまでに 理性が破壊されている。
だから 最後に………… 頼みがある。
もしも 私が滅びたのならば
…………この世界を そなたに託す。
大変な思いをさせて すまない。
以上だ。
ボンゾルフ
「メビウロス こんな所にまで…………。」
天聖輝神レイセーク
「それで どうするんだ?
この世界は…………。」
ボンゾルフ
「…………お前に託す。
私には やらねばならない事が あるからな。」
天聖輝神レイセーク
「そうか………… さらなる旅に 出るのだな。」
ボンゾルフ
「ああ。
お前は この世に また破壊を望むような邪悪が
現れないように 見守ってもらいたい。
「平等な神なのに 押しつけて申し訳ないが…………
最後の頼みだ。」
天聖輝神レイセーク
「分かった。
お前の意思は 理解した…………。」
ボンゾルフ
「ありがとう。」
ボンゾルフの魂から レイセークが離れた…………。
天聖輝神レイセーク
「久々に 出てきたな…………
それにしても 平和な世界の
空気は おいしいな。
「さて ボンゾルフよ。
世界を救いし者よ………… さようなら。」
ボンゾルフ
「…………じゃあな。
レイセークよ………… そして 悠久の世界よ。」
こうして ボンゾルフは せいなるほこらから 再び旅立ち
レイセークは 世界の新たなる守護神として 君臨することとなった。
悠久の世界の民は 光り輝く太陽を見上げて
世界に平和が戻った事を 確信した。
誰もが ボンゾルフを称えたが レイセークは称えられなかった。
だが レイセークはこれでよいと 思っていた。
かつての悲劇を 忘れられなかったのだ。
レイセークは これより影で世界を支え始める。
ボンゾルフもまた 世界を救うために 旅立つのであろう。
この世界の名は「悠久の世界」。
永遠に光が無くなることがなかったために
そう名付けられた。
一度は 光を失ったものの…………
新たな光を与えられた この世界は
新たなる未来へ 動き始め
かけがえのない平和が 取り戻された。
大いなる聖戦は ここに終わった…………。
『大いなる聖戦の伝説』Fin.