レイセーク
「ちょっと待て…… メビウロスを滅ぼす?
それは どういうことだ。」
ボンゾルフ
「ああ。竜水晶での眠りの最後に
ゾルボローグから 全てを聞いたんだ……。」
そう……あの時。
ボンゾルフ
「そもそもなぜ お前とメビウロスは戦うことになった?
夢の中でも なぜオレが メビウロスを
倒さなければいけなかったのかも 気になるが……。」
絶対なる暗黒
「それはな……。
…………メビウロスが 大いなる闇の根源の
手先となってしまったからだ。」
ボンゾルフ
「大いなる闇の根源……?
そいつは何者だ?」
絶対なる暗黒
「それは アストルティアの大敵。
世に満ちる 全ての魔瘴の元凶だ。
「始祖の竜だった我が 双竜に切り離されたのち……
メビウロスはどうやら 奴に狂わされたようなのだ。
「試練の中で お前も見ただろう。
我によって 憎悪が増幅し 暴走した
命絶邪神メビウロスという存在を。
「あいつは…… 本来のメビウロスを
我が疑似的に再現し 試練として送り出したもの。
「実際のメビウロスも 大いなる闇の根源によって
その悪意を増大させられてしまい……
最終的に 大地を滅ぼさんとした。
「我は メビウロスを止めようと……
何なら 始祖の竜の力を取り戻し 大地を守らんと
奴に戦いを挑んだ。」
ボンゾルフ
「まさか 双竜の戦いというのは……
お前が大地を守るために 仕掛けたものだったのか。」
絶対なる暗黒
「ああ……。
「そして 戦いの果て
我はメビウロスに 禁忌の術を放った。
「我の肉体を 奴を封印する楔に変えたのだ。
それが 我ら双竜の戦いの 本当の結末だ。
「そして 奴を封印した場所こそが
アヴォロ・ボルハラ遺跡だ。」
ボンゾルフ
「なんだって…… あの遺跡は
メビウロスを 封印するための場所だったのか!?」
絶対なる暗黒
「その通り。
「その後 肉体を失った我は
二人の竜の血族に 未来を託すことにした。
「天竜の血族 アヴォロと
地竜の血族 ボルハラ。
ボルハラは……お前の祖先だ。
「そして我は ボルハラの内に宿り
共に この地を 守護することとした。
「……しかし まあ。
これで終われば 何事も無かったのだが。」
ボンゾルフ
「まだ何か……。」
絶対なる暗黒
「長き年月が流れる中
メビウロスは知らぬ間に 徐々に封印を破っていた。
そして 近年……
「創造魔法によって 獣を生み出し
それを利用して アストルティア各地で
人々を襲撃していたのだ。
「そして 瀕死の重傷を負った者たちに
血を与え…… 天竜の血族に変えていた。
当然 自身が獣を仕向けたことは 隠してな。」
ボンゾルフ
「……!?
それは まさか……
「まるで 天竜の血族が
意図的に 増やされているかのような……。」
絶対なる暗黒
「その通り。
その目的が何なのかは 分からぬが……
その行いが 人の一生を狂わせていることに変わりはない。
「本来のメビウロスが そんなことを望むはずがない。
だからこそ お前にはもうひとつ 願いを託したい。
「どうか 肉体を失った我に代わり
メビウロスの魂を 解放してほしい。
その竜の力で 奴を滅ぼし…… 我が半身を どうか眠らせてくれ。」
ボンゾルフ
「……ああ 最善は尽くす。」
絶対なる暗黒
「ありがとう ボンゾルフ。
私の願いを 聞いてくれて……。」
ボンゾルフ
「……ゾルボローグが願っていたんだ。
大いなる闇の根源に 支配された
メビウロスの魂を 眠らせてほしいと。」
カルトリット
「ええっ でも待ってよ!
天竜の血族は 意図的に増やされてたの!?
「あたしは 踊り子だったけど
次の公演に向かう途中に……
「……白い獣に襲われて
その直後に メビウロスの眷属が来て 助けてくれた。
今にして思えば 何であの時 来てくれたんだろ。」
セネク
「私は森の中で 白い獣に襲われたな。」
カーシレル
「白い獣……私も同じだ。
狩りの対象がそいつだったが
見事にやられちまった。
「その直後に メビウロスの眷属が来たが……
確かに 偶然とは思えないタイミングだった。」
アイン
「オレは 白い獣の奇襲を受けて……
一緒にいた仲間は死んで オレだけが生き残った。」
レイセーク
「この話 どうやら真実かもしれないな。
「私たちも 共に行こう。
聞き出さねばならぬことが できてしまった。」
ボンゾルフ
「ああ 行くぞ。」
こうして ボンゾルフたちは
アヴォロ・ボルハラ遺跡の 地下へと向かった。
竜の血族たちの 真実を確かめるために。
To be continued...