創造の竜メビウロスを討つために 戦いの準備を済ませ
ボンゾルフたちは アヴォロ・ボルハラ遺跡の 地下へと向かった。
……そして。
ボンゾルフ
「お前が メビウロスか。」
ボンゾルフ
「天竜の血族が 竜化した時と
まるで同じ姿だな。」
創造の竜メビウロス
「あなたは……。
「久しいですね ボルハラの末裔よ。
私は メビウロス。
「アヴォロの末裔 レイセークとも
仲良くやっていってくださいね。」
レイセーク
「そういえば 君には話していなかったね。
私は アヴォロの末裔……。」
ボンゾルフ
「いいや 今はそんなこと どうでもいい。
「メビウロス 単刀直入に聞こう。
今からオレが与える質問に
はいか いいえで 答えろ。
「お前は 自ら創造した 白き獣を利用して
こいつらを襲い そこに竜血を与えて
天竜の血族に変えた……
「……正しいか?」
創造の竜メビウロス
「はい。
それが何か?」
カルトリット
「!!!」
ボンゾルフ
「お前…… それが何を意味するのか
分かっているのか?
「それは 人の一生を狂わせる行いだ。
誰も望んでいない 天竜の血族の使命を
突然 与えられるんだ。
「それにアインは 仲間が死んだと言っていたぞ。
そんなことが…… 許されると思っているのか。」
創造の竜メビウロス
「まあ 突然 どうしたのですか……。
そもそも 私の望みは 昔から変わりません。
「それは 大地を守ること。
ゆえに 私はゾルボローグが遺した
この忌まわしき封印を 解かねばならないのです。
「そのために必要なことは 至極単純……
私の魔力を高めること。
そうすれば 封印は破れるでしょう。
「そのために 高位の魔法使いを 喰らわねばならぬのです。
アヴォロと その末裔たちは 私の願いを聞き入れ
死後 その命を捧げてくれました。
「おかげで 創造魔法の行使と
新たに血を与えることは できるようになりましたが
それでも 封印は完全には破れぬようです。
「だからこそ もっと喰らわねば……。」
レイセーク
「は……?」
創造の竜メビウロス
「だから私は 創造魔法で生み出した眷属を利用し
私の贄となりうる者を ここに集めたのです。
そして 最強の魔法使いとして 育て上げた……
「まあ 私が襲った者の9割ほどは
死に絶えてしまいましたがね。
でも 悪いことではないでしょう?
「今……
あなたたちは 生きているのですから。」
レイセーク
「私の祖先は 皆……。」
アイン
「…………。」
アイン
「……ふざけるなッ!!
自分が生きていれば 誰が死んでもいいと!?
人の生を なんだと思っているッ!!」
ボンゾルフ
「どうやら ゾルボローグが
言っていたことは 正しかったようだな。
それどころか…… 想像以上の外道だな。
「天竜の血族たる こいつらも
いずれ喰らうために 育てていたのか?」
創造の竜メビウロス
「ええ 限界まで育て上げたら
私の一部にするつもりでした。
「当然でしょう?
血を与えたのだから それを返してもらうまでです。
「しかし 限界まで育てるとなれば
途方もない時間がかかることでしょう。
「なぜなら 私の血を与えられた者は
長く生きることができるのですから。
……まるで 魔族のように。」
セネク
「なっ!?」
レイセーク
「そうか 貴様……
大いなる闇の根源とやらの力を 宿しているんだったか。
「ならば 私たちが 長く生きられるのは……
ボンゾルフのように 老化しなかったのは
竜血を直接 継承していたからなどではない。
「私たちが 魔族に近い血を
有しているからだというのか。
「そうだよな…… 私も ボンゾルフと同じ。
純粋な竜血は 継承していない。
私も 親から代々 竜血を継承してきたんだ。」
ボンゾルフ
「お前は危険だ……
大地を守るなどと言っているが
きっとお前が封印から解放されれば 大地は……終わる。
「そんな事はさせない。」
セネク
「だが 待ってくれ。
ここに来てなんだが 君の話を聞く限りでは
こいつは ゾルボローグが倒せなかった相手なのだろう?
「勝算はあるのか?」
ボンゾルフ
「……ああ。
勝算があるからこそ オレはここに立っている。」
ボンゾルフ
「応えてくれ……ゾルボローグよ!」
こうして 竜の血族たちの
命運をかけた聖戦が はじまろうとしていた……。
しかし メビウロスは
ゾルボローグでさえ 打ち勝つことのできなかった相手。
どうあがいても勝ち目のない 無謀な戦いになることは 明白であった。
To be continued...