ボンゾルフ
「お前は……
……どうして 大いなる闇の根源とやらの力を得た?」
レイセーク
「……私も それを聞き出そうと……思っていた。
どう……して…………?」
……しかし 創造の竜メビウロスは 完全に力尽きているようだ。
ボンゾルフ
「……少々 やりすぎてしまったか。」
レイセーク
「…………。
「……ボンゾルフ 確か
創造と破滅の双竜は…… かつては
ひとつの竜……だったのだろう……?
「ならば…… お前の竜の力を 完全なものとするには……
その魂さえ 継承する必要が……
……あるのかもしれない。
「もちろん 無理にとは……言わないさ。
だが…… そいつからは 邪気が消えているはず……。
今なら……。」
ボンゾルフ
「……本当だ 魔瘴の気配が消えているな。
お前たちの 光の力のおかげか
あるいはオレに宿る 破滅の竜の力のおかげか。
「今なら 魂の継承もできそうだ。
かつての天竜の血族たちを 喰らった竜の魂を
オレが宿すことになるとは 皮肉めいているが……
「……だが この選択で 大地を守ることができるのなら。
オレは何だって 支配してやる。」
ボンゾルフは 創造の竜メビウロスの魂を
その身に宿した……!!
ボンゾルフ
「ぐっ……があああぁぁぁぁッ!!」
……しばらくして。
ボンゾルフは 目を覚ますと 謎の空間にいた。
ボンゾルフ
「…………ここは?」
????
「ありがとう ボンゾルフ。
「おかげで 闇に呑まれた我が半身は滅び
我の成すべき事は 果たされた。
「それどころか 我は再び ひとつとなれた。
一体どれほど この時を待ちわびたことか……。
お前に全てを託して 本当に良かった。
「我こそは 始祖の竜ウロボロス……。
お前と対話するために 創造の力で この空間を生み出した。」
ボンゾルフ
「……まさか。
魂の継承は 成功……したのか?」
始祖の竜ウロボロス
「……ああ。
それに こうして元に戻れたことで
メビウロスのことも 完全に把握できた。」
ボンゾルフ
「そうか。
しかし その声…… どうしても
ゾルボローグのようにしか 聞こえないが。」
始祖の竜ウロボロス
「ああ…… 我の意識は ゾルボローグのままだ。
その理由を これから伝えよう。
「まず メビウロスとゾルボローグというのは
本来 力と記憶 そして魂を二つに分けた存在だった。
「だが…… どうやら自我に関しては
ゾルボローグの方にしか 残っていなかったようでな。
メビウロスは 自我のない 抜け殻のような存在だったのだ。
「そんな心の無い器に 大いなる闇の根源が
悪意を植え付けたことで 生まれたのが
あの邪悪なる竜だった……というわけだ。
「我は 奴のことを 悪意を増大させられた存在だと思っていたが
それは誤りだったようだな。」
ボンゾルフ
「なるほどな……
ならば 大いなる闇の根源の力を得たことにも
そもそも理由など 無かったわけか。」
始祖の竜ウロボロス
「いかにして奴が メビウロスに接触したのかは分からぬが
竜族の神ナドラガが 戦争を引き起こした事にも
奴が関与していた……とでも仮定すれば 納得がいく。
「今回の一件は 奴の恐ろしさの片鱗を感じるものだったが
未だ 世界各地で 魔瘴が消え去る気配はない。
思えば アクロニア鉱山での落盤事故も 魔瘴が原因だったか……。
「きっと 大いなる闇の根源とやらは
今もなお 世界のいずこかに 存在するのだろう。
「アインとやらが言っていた
滅びの未来とは…… まさかな。
「……ならば これから先
お前が成すべきことは もう決まったと言えよう。
人と竜 ふたつの力を宿す お前にしか成せぬことがある……。」
ボンゾルフ
「……まさか。
大いなる闇の根源を討て とでもいうのか。
「やれやれ……
ここまで来ると もはや何を押し付けられても
驚かない自信があるな。
「まあ ここまで来たら
もはや引き返せないっていうのは 分かっているさ。
オレにできる範囲のことなら やってみせるさ。」
始祖の竜ウロボロス
「……言わずとも分かってくれたか。
さすがは我が後継者だ。」
始祖の竜ウロボロス
「我は今や 魂だけの存在。
「メビウロスの肉体はあれど
ゾルボローグとしての肉体が失われた以上
完全な復活は もはや不可能だ。
「だから 我に代わり
お前が大地の王となって この世界を守ってくれ。
無論 我の魂はいつまでも お前と共にあろうぞ。」
ボンゾルフ
「ああ……
……これからも共に行こう ウロボロス。」
To be continued...